- 作者:手塚 千砂子
- 発売日: 2015/12/19
- メディア: 単行本
いいこと日記はずっとつけていて、嬉しいことやできたことを記録しているけど、「記録」では脳を喜ばせるには一歩足りないようだ。いや健康な精神を持つ人だったら記録(事実の列挙)だけでそれを前向きに捉えられるのかもしれないが、障子紙程度の自己肯定感しかない私には褒め言葉を添えることが大切らしい。もう2年以上つけているのに「毎日なんだかんだで、何かしらいいことやできたことがある」以上の気持ちになれないのは、脳を喜ばせていなかったからなのかも。
これは新しい発見。自分を褒める言葉なんてろくに知らないから、初めのうちは違和感に悩まされるかもしれないが……。
第1部・Ⅱ「ほめ日記」の書き方とタイミング
「こんなときにこそほめる」のページは、いいこと日記をつける時の「いいこと」のハードルがまだまだ高い自分に気付かされた。
うつ病持ちだと、失敗をした日や体調を崩した日は自分に0点をつけがち。就労移行支援の人から、ミスや失敗に対して「こういうふうに前向きに捉えてみてください」と言われることはたびたびあるのだが、人の言葉で自分の捉え方を180度変えられるならうつ病なんかとっくに治ってるわけで……。自分の内側にある「考え癖」を根幹から変えなければ。
第1部・Ⅲ 何を、どうほめるの?
ただし、ほめる内容ががんばったことやよくできたことばかりだと、書いていくうちに行き詰まってきます。
何故私の考えていることがバレた? そう、そうなんだよ、「いいこと日記」だと何も頑張れなかった日に書くネタがなくて、余白が目立つんだよ。それが後日視界に入ると落ち込んだりして……。
でも「褒めポイント重要10項目」を見るに、感性や内的気付きも褒めてOKだったら、書ける範囲がいいこと日記よりもずっとずっと広そう。
あと「映画を見て感動した」とかの「いいこと」も褒め日記のネタにできるなら、いいこと日記と褒め日記を別々に書かずに統合できそう。さすがに二種類も毎日手書きするのは継続できるか大分怪しいので……。
自分をプラスに捉える、マイナス面より先に物事のプラス面を見る癖をつける練習として、「日記を通じて毎日自分を褒める」は非常に有用な方法だと思った。
第1部・Ⅳ「ほめ日記」を継続していくポイント
「生きていること」はほめられること
自分のいいこと日記にはない価値観。思い返せばうつの症状が一番酷かった時は、空腹を感じた時に固形物を口にすることすらすごく頑張っていたな。私の心臓だって、生まれてから一日も休まずに動いてくれている。
書くことに慣れてくるとかえって「当たり前のことは褒めるに値しない」と決めつけてしまいそうなので、適宜軌道修正したい。
第2部・Ⅳ 意識レベルをさらに上げるコツとワケ
手書きの日記に30分。30分かあ……。私は筆圧が強く手書きが疲れやすいタチなので、大分ハードルが高い。まずは10分から始めてみて、徐々に伸ばして負担にならない落としどころを見つけたい所存。
付録③ 自己イメージの更新を定期的に
自己イメージ更新表は本に綴じ込まれているので、とてもとてもコピーしづらそう。たぶん真ん中が浮く。袋綴じ、いや袋にしなくていいから何故巻末に折られた状態で付けないんだろう? コストの問題か? いやちょっとばかしお高くなってもいいから、巻末に付けた方がいいと思うな。