読書記録

読んだ本の感想まとめ。

SF

ロボット・イン・ザ・ガーデン

ロボット・イン・ザ・ガーデン ロボット・イン・ザ・シリーズ (小学館文庫)作者:デボラ・インストール小学館Amazon 二宮和也が主演していたSF映画の原作小説。長いこと積ん読していたけど、やっと読了できた。 個人的には二部構成の感覚。ベンとタングが長旅…

キノの旅IV the Beautiful World

キノの旅IV the Beautiful World (電撃文庫)作者:時雨沢 恵一KADOKAWAAmazon 第三話「二人の国」-Even a Dog Doesn't Eat.- この国にないのは愛し合う二人の間の遠慮じゃなくて、秩序と人権。 お見合いは、手段と目的がひっくり返っている。思わず膝を打った…

ゴジラ-1.0

godzilla-movie2023.toho.co.jp 余すところなく面白かった。この作品に出会えて良かったと思う。 やっぱり神木隆之介と浜辺美波のタッグは間違いない。 鑑賞しながら少し泣いてしまった。エンディングでは、目の水分を飛ばすのに必死だった。 戦後が舞台の特…

火の鳥 エデンの花

happinet-phantom.com 原作は「火の鳥 望郷編」。小学生時代に図書室で読んだんだったか、完全に初見か思い出せない。でも初見と言って差し支えない程度には新鮮な気持ち。 そもそも既読だったところで、火の鳥の世界観や手塚治虫からのメッセージ性は当時の…

アリスとテレスのまぼろし工場

アリスとテレスのまぼろし工場 (角川文庫)作者:岡田 麿里KADOKAWAAmazonこの手のセカイ系の物語ってネタバレなしで感想を語るの無理なんだけど、期待値を上回る面白さだった!! 今日は朝からTwitterに閲覧制限がかかっていたせいで今すべての気力と物欲が逃…

ビアンカ・オーバースタディ

ビアンカ・オーバースタディ (角川文庫)作者:筒井 康隆KADOKAWAAmazonAmazonでの評価は高いようだけど、私にとっては正直怪奇小説でしかなかった。 この作品をSF小説と捉える教養は、私にはなかった。 終盤で未来人が、こんな未来になった原因についてちょろ…

名称未設定ファイル

名称未設定ファイル作者:品田遊コルクAmazon 猫を持ち上げるな 地の文の、読点の間でもない中途半端なところに無理矢理ネットの批判コメント(妄想)を突っ込んでる書き方が面白かった。臨場感があって。 なんて他人事だからこんな感想が出てくるけど、自分が…

夏への扉

夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF)作者:ロバート A ハインライン早川書房Amazon以下の4つの理由から、個人的には期待外れの作品だった。 タイムパラドックス的な面白さが欠落している 主人公の成人男性が、10歳かそこらの少女を庇護対象ではなく恋愛対象と…

夜の山道で

星新一ショートショートセレクション〈8〉夜の山道で作者:星 新一発売日: 2002/11/01メディア: 単行本監視員、レラン王、ある土地で、忘れ物 のオチがメリーバッドエンドな感じで好き。 監視員 電磁波照射により幻覚を見せるという技術を応用すれば、死刑以…

涼宮ハルヒの暴走

涼宮ハルヒの暴走 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)作者:谷川 流発売日: 2012/09/01メディア: Kindle版 エンドレスエイト 今回が、一万五千四百九十八回目に該当する 高校時代、この一文で鳥肌が立ったのを今でも思い出せるよ。確かアニメだと、…

涼宮ハルヒの消失

涼宮ハルヒの消失 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)作者:谷川 流発売日: 2012/09/01メディア: Kindle版面白すぎて半日足らずで一気読み。普段なら遅読家ゆえ一冊読み終えるのに4~5日はかけるので、自分的にはかなり異例。 何しろ全ページ全シー…

涼宮ハルヒの退屈

涼宮ハルヒの退屈 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)作者:谷川 流発売日: 2012/09/01メディア: Kindle版 涼宮ハルヒの退屈 野球のルールなんて1ミリも知らない私でも、表題作を野球好きが読んだら怒りで本を引き裂くであろうことは分かる。イカサ…

涼宮ハルヒの溜息

涼宮ハルヒの溜息 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)作者:谷川 流発売日: 2012/09/01メディア: Kindle版今回もハルヒの与り知らぬところで周囲がドタバタして、なんとか収まるところに収まった。ラストは当たり前といえば当たり前なオチだけど、…

ミライノイチニチ

SF

ミライノイチニチ作者:シンヤ, コマツ発売日: 2019/10/18メディア: 大型本未来の文明や技術を空想するのは何歳になっても楽しい。あと半世紀くらい経ったら、現実とは大分乖離がありそうではある。イマジナリーフードとか空中運動場とか給食レストラン街あた…

涼宮ハルヒの憂鬱

涼宮ハルヒの憂鬱 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)作者:谷川 流発売日: 2012/09/01メディア: Kindle版アニメで初めてハルヒに触れた時は、世界は5分前に始まった説に心惹かれたような気がする。とにかく涼宮ハルヒ、いやこの作品の世界観自体が…

SFショートストーリー傑作セレクション 超能力篇

超能力篇 予知の悲しみ/闇につげる声 (SFショートストーリー傑作セレクション 第二期)発売日: 2020/06/24メディア: 単行本 超能力 星新一 ラストに皮肉が効いているショートショートが特徴的な星新一だけど、この話も強烈。超能力って言うと別の世界線の話に…

時生

時生 (講談社文庫)作者:東野 圭吾発売日: 2005/08/12メディア: 文庫500ページ以上の大作。物語自体のボリュームもさることながら、フォントサイズが大きめなのでページ数が嵩んだのだろう。文字をもっと詰めてもいいから、450ページくらいに収めてくれたらも…

行きたくない

行きたくない (角川文庫)作者:加藤 シゲアキ,阿川 せんり,渡辺 優,小嶋 陽太郎,奥田 亜希子,住野 よる発売日: 2019/06/14メディア: 文庫 あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ です・ますとだ・であるが混在していて読みにくいのだが。 本好きのあなたに問…

トロイメライ

SF

トロイメライ (立東舎)作者:村山 早紀,げみ発売日: 2019/05/24メディア: 単行本(ソフトカバー)作者御本人は「長編タイプ」と仰るけど、長編が上手い作家は短編の質も高いように思う。表題作が特に面白かったし考えさせられた。私は趣味として自分でも書く…

地球から来た男

地球から来た男 (角川文庫)作者:星 新一発売日: 2007/06/01メディア: 文庫 地球から来た男 地球とそっくりな星=故郷の地球で、保安部門の責任者はテレポーテーション装置などといって男を催眠状態に陥れたものと思うが、真実は作者にしか分からない。どちら…