読書記録

読んだ本の感想まとめ。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

さがしもの

さがしもの(新潮文庫)作者:角田 光代発売日: 2016/09/02メディア: Kindle版 旅する本 人生の歴史が深くなるたびに、本は色を変える。読むたびに新たな気付きがある。小学生の自分と成人した自分とでは物語の解釈がまるで違うのはもちろん、たったひと月空…

こわい物語 十代最後の日

こわい物語 十代最後の日 (赤川次郎 ミステリーの小箱)作者:赤川次郎発売日: 2017/12/21メディア: 単行本 十代最後の日 主人公だけ蚊帳の外というか、この3年間はヒロインのエゴ以外の何物でもないわけだが、私は好き合っている男女への評価が尋常じゃないほ…

泣ける物語 命のダイヤル

泣ける物語 命のダイヤル (赤川次郎 ミステリーの小箱)作者:赤川 次郎発売日: 2018/01/24メディア: 単行本 [間違えられた男]の明日 ドラマ化したら面白そう。誤認逮捕した上に殺人誘発を企てた刑事は、法律上何かの罪に問えないのだろうか。 命のダイヤル 親…

学校の物語 保健室の午後

学校の物語 保健室の午後 (赤川次郎 ミステリーの小箱)作者:赤川 次郎発売日: 2018/02/01メディア: 単行本 学校、つぶれた? 犯人の後先考えない行動もどうかと思うけど、先生の慰めの言葉もちょっと軽すぎるね。小学校ってのは、足が遅かったり運動ができな…

謎解き物語 真夜中の電話

謎解き物語 真夜中の電話 (赤川次郎 ミステリーの小箱)作者:赤川次郎発売日: 2017/12/05メディア: 単行本 [コレクター]になった日 父親がクソ。自分の罪の尻拭いのために娘を恐怖に陥れるとは、悪魔の所業。縁切ってよし。松永はいかにも常識人っぽく書かれ…

国語、数学、理科、誘拐

国語、数学、理科、誘拐 (文春文庫)作者:青柳 碧人発売日: 2016/03/10メディア: 文庫悪人がいないミステリー。昔は「教壇に立つ人はどんなことにでも詳しいマルチな人」と思っていたけど、今は何かひとつのジャンルだけ発達した人の方が好きだな。特長を捉え…

自由の物語 洪水の前

自由の物語 洪水の前 (赤川次郎 ミステリーの小箱)作者:赤川 次郎発売日: 2018/03/01メディア: 単行本これ図書館では児童書に分類されているけどいいのか? およそ救いのない話な上に、愛人や自殺者が登場するけどいいのか? 行政がいいって言うならいいけど…

儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)作者:米澤 穂信発売日: 2014/11/28メディア: Kindle版バベルの会がどんな集団なのか、初読で理解するのは難しい。きっと読書を重ねるごとに旨味が増してくる作品なのだと思う。バベルの会は、縁のない者達からは上流階級の遊戯…

Another エピソード S

Another エピソード S作者:綾辻 行人発売日: 2014/12/20メディア: 単行本本編との雰囲気の違いに驚いたし戸惑った。推理小説……とは大分趣が違う。 想くんのあれを、心の病気みたいに捉えて、専門家が分析して型に収めるのって、不毛だと思う。それをして、納…