読書記録

読んだ本の感想まとめ。

恋愛

小説 たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。

小説 たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。作者:更伊 俊介,関根 パン,藤崎 珠里KADOKAWAAmazon原作のテーブルゲームは知らなかったのだけど、タイトル&表紙買い。 ショートショート集なのでサクサク読める。以下は気に入ったエピソードの抜粋。 子…

交換ウソ日記

交換ウソ日記【スターツ出版文庫版】作者:櫻いいよスターツ出版Amazon『わたしは告白ができない。』と同じ作者ということで手に取った。こちらもかなり好みの作品。 特に希美が家にお呼ばれしたあたりから、一気読みしてしまった。おかげで寝不足です。こち…

わたしは告白ができない。

わたしは告白ができない。 (角川文庫)作者:櫻 いいよKADOKAWAAmazon 第2章 わたしのメールは届かない。 犯罪ではないとはいえ、表層だけ見るとモラル違反な出来事の「もとの原因役」を買って出るとは、小夜子、お人好しとかいうレベルじゃない。 その影響が…

ひなたとひかり(1)

ひなたとひかり(1) (講談社青い鳥文庫)作者:高杉 六花,万冬 しま講談社Amazon 双子の姉妹が主役。最初は表紙買い。ストーリーも面白かった! 何より壱弥がすり替わった双子に気付いていて、日向を突き止める気満々なのがいい。両片想いの予感だし、男性側の…

誰が勇者を殺したか

誰が勇者を殺したか【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)作者:駄犬KADOKAWAAmazon 中盤以降、勇者を殺した「真犯人」が何度も覆されてどんどんのめり込まされていった。 タイトルの問いに答えるとするなら、勇者を殺したのはシンプルに魔人であるし、アレス…

アリスとテレスのまぼろし工場

maboroshi.movie 早々と原作小説を読んだ上で鑑賞したのだけど、映像でしか得られない栄養があったと思う。 動いて画面の向こうで息をしてるキャラクター、よい。というか作画がよすぎる。この作品の尊さについては原作を読んだときに散々語ったつもりだけど…

こんな日のきみには花が似合う

こんな日のきみには花が似合う作者:蒼井ブルーNHK出版Amazon見開きの右ページにイラスト+左ページに文章の構成の連続。 さくっと読める上に、私の性癖である男性から女性へのクソデカ感情が溢れた文章だったので一気読みしてしまった。付き合ってるのに、感…

レプリカだって、恋をする。2

レプリカだって、恋をする。2 (電撃文庫)作者:榛名丼KADOKAWAAmazon読書中は、これは恋の話だ(ただしヒロインは主人公ではない)とか、弱小文芸部の下克上物語だとか、いろいろ、いろいろ考えたけれど、今はひとつの結論に至っている。 これは、どこまで行っ…

アリスとテレスのまぼろし工場

アリスとテレスのまぼろし工場 (角川文庫)作者:岡田 麿里KADOKAWAAmazonこの手のセカイ系の物語ってネタバレなしで感想を語るの無理なんだけど、期待値を上回る面白さだった!! 今日は朝からTwitterに閲覧制限がかかっていたせいで今すべての気力と物欲が逃…

彼女が生きてる世界線!(2): 変わっていく原作

彼女が生きてる世界線!(2)変わっていく原作 (ポプラキミノベル)作者:中田永一ポプラ社Amazon発症は避けられなかった……。 児童書に大病うつによる希死念慮の描写があることにも驚いたけど、なにより復讐殺人未遂者が登場したことに驚愕。 主人公は主人公…

仮題・中学殺人事件

仮題・中学殺人事件【新装版】 (創元推理文庫)作者:辻 真先東京創元社Amazonどれが作中作で、どれが作品の中の現実なんだか分からなくなって目も思考もぐるぐる。 孤独な作家少年もヒロインちゃんも凄惨な飛行機事故も本当はなかった、フィクションだって思…

通い猫アルフィーの奇跡

通い猫アルフィーの奇跡 (ハーパーBOOKS:【通い猫アルフィー】シリーズ第1弾)作者:レイチェル ウェルズハーパーコリンズ・ ジャパンAmazon2年半前の積み本をようやく消化した。万人受けする大団円。 アルフィーが野良猫としてボロボロの姿で放浪するシーンや…

渡会くんの放課後恋愛心理学

渡会くんの放課後恋愛心理学 (ポプラキミノベル と 1-1)作者:遠山 彼方ポプラ社Amazon恋愛小説のつもりで手に取ったら、もちろんそれが主題なんだけど、 小中学生の教室内での繊細な人間関係、感情の機微、洞察力の高さが1シーンで描かれていて舌を巻いてる…

レプリカだって、恋をする。

レプリカだって、恋をする。 (電撃文庫)作者:榛名丼KADOKAWAAmazon読了してみれば、電撃文庫よりメディアワークス文庫あたりの方がしっくりくる作風だった。 文の質感が硬派だし、全体のテンションや根幹のテーマが、THE・ライトノベルというよりはライト文…

本当はこわい話 かくされた真実、君は気づける?

本当はこわい話 かくされた真実、君は気づける? (角川つばさ文庫)作者:小林丸々KADOKAWAAmazon1~3分程度で読める、意味が分かると怖い話の掌編小説集。 小中学生向けなので、大人が読むと割とさくっと真相に辿り着くことも多い。 別に読解せずともサポートキ…

花冠の王国の花嫌い姫

花冠の王国の花嫌い姫 (ビーズログ文庫)作者:長月 遥KADOKAWAAmazon固定男女カプで、幸せが約束されたロイヤル恋愛小説が読みたくなって、5年前に読んだ本を再読。 シリーズの初刊は恋愛色を薄味で、どちらかというと政治色が強い印象。 でも第1巻は主要登場…

藤白くんのヘビーな恋 告白されてもこまります!

藤白くんのヘビーな恋 告白されてもこまります! (講談社青い鳥文庫)作者:神戸遥真講談社Amazon「仲よくしよう」って言われてベタ惚れになっちゃう藤白くんがちょろい。 でも人間関係が希薄なときに優しくされたら、ひとたまりもないか。 今後は、ヒロインの…

サキヨミ!(6) 言えない未来と力のナゾ

サキヨミ!(6) 言えない未来と力のナゾ (角川つばさ文庫)作者:七海 まち,駒形KADOKAWAAmazon 美術部って、共同制作でもない限り合宿する必要あるか?と思ったけど、宿泊先が確保できるならいっか~! さすがレイラ先輩。それにしても、「保養所」の意味を…

サキヨミ!(5) 新たな出会いはキケンな予感!?

サキヨミ!(5) 新たな出会いはキケンな予感!? (角川つばさ文庫)作者:七海 まちKADOKAWAAmazon 美羽ちゃんの夏服&ポニーテールが最高に可愛い♡ 髪色がピンクベージュ……だと!? 挿絵がカラーじゃないのが惜しいなあ。なるほど、この容姿は王子ですね。瀧島くん…

サキヨミ!(4) 彼のヒミツと大切な人

サキヨミ!(4) 彼のヒミツと大切な人 (角川つばさ文庫)作者:七海 まちKADOKAWAAmazon 肯定でも否定でもなく、疑問返し……! この期に及んで誤魔化す意図はなに!? それとも、不運なことに本当に聞こえてなかった? でも、急に用事があるって言って美羽ちゃんか…

サキヨミ!(3) 大波乱!? 部活とテストと恋心

サキヨミ!(3) 大波乱!? 部活とテストと恋心 (角川つばさ文庫)作者:七海 まちKADOKAWAAmazon深谷会長の行動に謎があって、何気にミステリー要素も楽しめる巻だったと思う。 作者があとがきで「書いていて楽しかった」と言い切っているだけあって、この巻が一…

サキヨミ!(2) 未来も絆も大ピンチ!

サキヨミ!(2) 未来も絆も大ピンチ! (角川つばさ文庫)作者:七海 まち,駒形KADOKAWAAmazon展開の大筋が、完全に少女漫画のそれなのよ。 友達の好きな人が瀧島君かもと考えちゃうところも、「一緒に帰るのやめよう」って提案するところも、メッセージの間…

サキヨミ!(1) ヒミツの二人で未来を変える!?

サキヨミ!(1) ヒミツの二人で未来を変える!? (角川つばさ文庫)作者:七海 まちKADOKAWAAmazon心が邪なので、恋愛小説としてしか捉えられない。 幼なじみ、トラウマ、ガール・ミーツ・ボーイ、男性側からのクソデカ感情、おそろいアイテム、秘密。 私の好きな…

二ノ国

wwws.warnerbros.co.jp 公開当時の評判通り、微妙な気持ちになる映画だった。 ラストで明かされるユウとハルの関係性と、ヨキの正体と、エンディング曲の歌詞だけは好みだった。 評価するなら星1.5くらいが妥当かな。 ……といっても、同じ命を共有する者同士…

葉桜の季節に君を想うということ

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)作者:歌野 晶午文藝春秋Amazon途中で視点が別人になったり、時間軸が過去へ飛んだり、混乱させられた理由が終盤でやっと分かった。 なるほど、これは確かに上質な叙述ミステリーだ。「補遺」が、読者に伏せられて…

セカンド・ラブ

セカンド・ラブ (文春文庫)作者:乾 くるみ文藝春秋Amazon『イニシエーション・ラブ』と同じく女が男を弄ぶ系の作品だと思いながら読み始めて、主人公の正体に驚かされた。やられた。 冒頭の結婚披露宴のシーンと矛盾するのでは? と思って読み直したけど、矛…

イニシエーション・ラブ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)作者:乾 くるみ発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版劇場版公開当時に映画館で観て、読者に故意に伏せられていた真実は知っていた。 原作を読み終えた今、小説から触れればよかったと後悔を噛みしめている。叙述トリック…

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常

ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~ (メディアワークス文庫)作者:三上 延発売日: 2013/02/25メディア: Kindle版 第一話 アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』(ハヤカワNV文庫) 読書が好きなら、人の感想を横取りして自作発言…

ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)作者:三上 延発売日: 2013/02/25メディア: Kindle版7~8年ぶりくらいの再読。当時は感想を残す癖がなかったので、展開をほぼ忘れていた。なので初読のつもりで読んだ。 第一話…

押絵と旅する男

押絵と旅する男 (立東舎 乙女の本棚)作者:江戸川 乱歩,しきみ発売日: 2017/12/13メディア: 単行本すごくひたむきな恋心が描かれているように見えてその実、「二次元の少女に恋焦がれ我を忘れた男が、遠眼鏡の力で少女のいる世界に行った。ずっと幸せだったけ…