- 作者:赤川 次郎
- 発売日: 2018/02/01
- メディア: 単行本
学校、つぶれた?
犯人の後先考えない行動もどうかと思うけど、先生の慰めの言葉もちょっと軽すぎるね。小学校ってのは、足が遅かったり運動ができないとクラス内カーストが急落する場所なんだよ。それは小学生にとって死を意味するんだよ。分かれよ担任。
保健室の午後
三毛猫ホームズシリーズのファンだったら垂涎ものだと思う。教師と生徒の恋愛を妊娠(疑惑)付きで描くなんてすごい度胸。高校教師ってドラマも昔あったし、一時期そういう禁断の関係が持て囃された時代があったのかもしれない。これを読んだあとだと、教師✕生徒を描いた少女漫画は読む気になれないね。
ラストで母の涙に救われた。子供に弱いところを見せまいと、背筋を伸ばしっぱなしな親っているよね。
大人の時間
実際の出来事がベースになっていると知って目眩がした。新聞社の捏造記事、SNSが当たり前になった今なら、被害者がぶち撒ければ即日炎上・謝罪になるであろう大事件。でもこの作品の主な時代設定が90年代だとしたら、民衆の主な情報源は新聞テレビ雑誌。岐子は不遇な青春時代を過ごした。
あの日出会った外国人が主人公の未来の恋人になるってこと、もちろん男女カプおばさんは予想してたよ。