読書記録

読んだ本の感想まとめ。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マタタビ潔子の猫魂

マタタビ潔子の猫魂 (角川文庫)作者:朱野 帰子発売日: 2019/12/24メディア: Kindle版互助でも依存でも師弟でもない、人間と化け猫の関係。夏目&ニャンコ先生ペアを思い出した。猫魂が潔子に憑依していけ好かない奴を叩きのめすシーンは実に爽快。フェレット…

しねるくすり

しねるくすり作者:平沼 正樹発売日: 2019/10/16メディア: 単行本(ソフトカバー)自分もこの薬が欲しい。「いつでも死ねるんだから慌てて今死ぬこともないか」っていう、希死念慮一歩手前の感覚、精神障害者の中には経験がある人がいると思う。こんな物語を…

センス・オブ・シェイム 恥の感覚

センス・オブ・シェイム 恥の感覚 (文春e-book)作者:酒井 順子発売日: 2019/08/07メディア: Kindle版「年をとっておばさんになったら、恥ずかしいと思うことが減ってきた」旨を語っておきながら、この著者、ありとあらゆることを恥ずかしがりすぎである。一…

オランダ公共図書館の挑戦

オランダ公共図書館の挑戦: サービスを有料にするのはなぜか?作者:右子, 吉田発売日: 2018/09/17メディア: 単行本公共図書館が有料って聞くとぎょっとするけど、オランダにおける公共図書館の成り立ちを知ればさして不思議ではない。ただ、安い方でも4,000円…

女性の死に方

女性の死に方作者:西尾 元発売日: 2019/12/18メディア: 単行本(ソフトカバー)タイトルが強烈だけど、自死奨励本では決してない。医学的根拠をもとに「こういう死が考えられる」と丁寧に解説されているので、自分の最期に対して心構えができる本。というこ…

リボンの男

リボンの男作者:ナオコーラ, 山崎発売日: 2019/12/11メディア: 単行本バランスの良い夫婦が描かれている。 でも、小さい世界へ向かうことでも人間は成長するならば、その方向を示す大人だっていた方がいい。 俯瞰して全体を見渡すことが苦手な人間なので、下…

野食ハンターの七転八倒日記

野食ハンターの七転八倒日記作者:朗, 茸本発売日: 2019/11/15メディア: 単行本著者は未曾有の大災害が首都圏を襲っても生き延びられそうな御人。どうしても「市場に流通していない、場合によっては食材と認識すらされていないものを、リスク覚悟でわざわざ探…

NNNからの使者 猫だけが知っている

NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫)作者:矢崎存美発売日: 2017/10/12メディア: 文庫 一話「猫だけが知っている」 自分もペット不可物件の住人だけど、こうして小説を読むことでペット飼育欲を消化できる自分はコスパがいいのかもしれない。人間…