読書記録

読んだ本の感想まとめ。

センス・オブ・シェイム 恥の感覚

「年をとっておばさんになったら、恥ずかしいと思うことが減ってきた」旨を語っておきながら、この著者、ありとあらゆることを恥ずかしがりすぎである。一歩外に出たら、SNSを覗いたら、恥ずかしくて仕方ないことだらけ。そんなに過剰反応していたらMAXMPが年々削られて寿命が縮むよ。平成より終戦に近い生まれだと、世の中はこんなにも恥ずかしいことだらけなの? 生きるの辛すぎない? もっと時代に身を任せて肩の力を抜きなよ……と大きなお世話なことを思ったけど、心の恥部を晒した書物こそエッセイであり、それを著すことがエッセイストの仕事だと言われたら何も言えない。