読書記録

読んだ本の感想まとめ。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

セーラー服と機関銃

セーラー服と機関銃 (角川文庫)作者:赤川 次郎KADOKAWAAmazon泉が山奥に誘拐されてからの展開は、80年代だからこそ公開できたような気がする。 近年発表だったら、太っちょの性癖について医療を始めいろんな業界から叩かれそう。 それに、社長室に乗り込んで…

名探偵コナン 97巻

名探偵コナン(97) (少年サンデーコミックス)作者:青山剛昌小学館Amazon FILE.1 大切な物ですから… 真純ちゃんの目の前で眠りの園子を披露してるあたり、正体を明言する気はないけど、隠す気も特になさそう。なんでだー! 中途半端やめろ! 犯人には辛辣…

15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ

15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ作者:岩野 響KADOKAWAAmazon できないことより、できること。 そして、できることから、響にしかできないことへ。 お店のキャッチコピーになっているこの言葉、特別なものでは…

青矢先輩と私の探偵部活動

青矢先輩と私の探偵部活動 (集英社文庫)作者:喜多 喜久集英社Amazon面白くて、普段の2倍のスピードで読んだ。 一番後味が悪い事件は「救済の毒草」、一番起伏に富んでいるのは「神の目の在り処」かな。 探偵部の新たな拠点が誕生したところを見るに、シリー…

ニャン氏の事件簿

ニャン氏の事件簿 (創元推理文庫)作者:松尾 由美東京創元社Amazon前半は、登場人物の印象も事件の印象も薄い。インパクトは皆無。 『海からの贈り物』あたりから、主人公の背景が紐解かれてきて、キャラクターに色が付いてきた。 ようやく面白くなってきた、…

ハサミ男

ハサミ男 (講談社文庫)作者:殊能将之講談社Amazonこの物語をハッピーエンドとは捉えたくない。警察は事件を半分しか解決していない。 確かに樽宮由紀子を殺害した犯人は暴かれたけど、被疑者死亡で遺族は1ミリも救われない。――そりゃあまあ、警視正殿に勘付…

2025年、人は「買い物」をしなくなる

2025年、人は「買い物」をしなくなる作者:望月 智之クロスメディア・パブリッシング(インプレス)Amazon久々にワクワクするノンフィクションを読んだ。 Kindle Unlimitedで偶然手に取った本だけど、読んでよかった。 5Gがもたらしてくれる消費の変化を想像…

葉桜の季節に君を想うということ

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)作者:歌野 晶午文藝春秋Amazon途中で視点が別人になったり、時間軸が過去へ飛んだり、混乱させられた理由が終盤でやっと分かった。 なるほど、これは確かに上質な叙述ミステリーだ。「補遺」が、読者に伏せられて…