読書記録

読んだ本の感想まとめ。

2025年、人は「買い物」をしなくなる

久々にワクワクするノンフィクションを読んだ。
Kindle Unlimitedで偶然手に取った本だけど、読んでよかった。
5Gがもたらしてくれる消費の変化を想像すると、心が躍る。

第1章 ショッピング体験の進化で、人々は「買い物」をしなくなる

私が服レンタルサービスを利用しているのも、漫画はすべて電子書籍で買っているのも、日用品をヨドバシドットコムに頼るようになったのも、すべては買い物のプロセスが煩わしいから。すごく納得感がある。
特に「店まで足を運ぶ」「商品を選ぶ」という行為に脳のリソースを割くのが面倒。

第2章 ショッピングはどう発展してきたのか

棚の奪い合い(戦後~バブル)
→棚が家に来た(ネット普及)
→棚が手元に来た(スマートフォン普及)
の変遷がよく分かった。

第3章 リーディングカンパニーたちが目指すもの

日用品や食品の店舗はどんどん無人化されてほしい。
クレーマー客に精神を削り取られる店員さんは0人になってほしい。
コンビニやスーパーでもセルフレジが当たり前にあるけど、周囲に店員さんがいれば操作方法を尋ねる客は出てくるわけで、客側も販売側もわずらわしいじゃん、そういうの。

第4章 さらなる進化、「デジタルシェルフ」へ

ストーリーに惹かれて購入を決断するのは分かる気がする。今持ってる身近なものだと、長財布がそれかなあ。
楽天でランキング上位に入るような商品は、開発プロセスの魅せ方が上手いなあって思う。
何しろ創業ストーリーに惹かれて今勤めている会社に応募を決意したくらいだから、ストーリーに魅力を感じて行動を決断する気持ちにはとても心当たりがある。

そして、4Gと5Gの通信速度にそんなに差があるとは知らなかった。
買い物が日進月歩のカテゴリなのは分かるけど、タイトルの「2025年」は盛りすぎでは? などと思っていた。
でも、5~6年後……あるかもしれない。

個人的には、あらかじめ登録しておいた食材が切れたら自動で購入・支払いしてくれるIoT冷蔵庫が発売されてほしい。
いつも買う食材は固定にしているタイプなので、そうなれば明日の朝の食パン切らしてた、ってこともなくなる。