読書記録

読んだ本の感想まとめ。

パニくる!? パニック障害、「焦らない!」が効くクスリ。

私よりずっと症状が重い人の闘病記だった。かえって申し訳なくなった。
私がパニック発作を発動する機会、次の条件が重なったときだけだからなあ。

  • 電車や展覧会などの閉鎖空間で一定時間経過したとき
  • 人が密集しているとき
  • 立ちっぱなし、あるいは歩調をまわりに合わせる必要があるとき

しかも胸部が圧迫される感覚に襲われて立っていられなくなる程度で、呼吸に異常が出るとか命の危険を感じるとかはない。場所を移して安静にすれば回復する。
元来引きこもりだから、遊びに行きたいけど体が言うことを聞かなくてつらいとか滅多にないし(休日は家で一人で過ごす方が回復するタイプ)
私はパニック発作を起こす人間の中でも、かなり軽度なんだと思う。

著者が最初にかかった医者がヤブだったのも、出始めた症状を運動不足や季節性のものだと誤解したのも本当に不運だった。
発症前あんなにアクティブに過ごしていたら、突然体調が下り坂になったら世界が暗転するよなあそりゃ……。
薬以外での対処法を編み出すヒントにしたくて手に取ったから、目的の本とはちょっと違ったけど、パニック障害と一口に言ってもピンキリなのだという学びを得た。
決して軽く取り扱えるテーマではないけど、この本自体はライトに読み進められてよかったと思う。

あと美少年への愛情が最後の最後であふれ出てた。