読書記録

読んだ本の感想まとめ。

15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ

できないことより、できること。
そして、できることから、響にしかできないことへ。

お店のキャッチコピーになっているこの言葉、特別なものではまったくなくて、すべての保護者、いやすべての社会的生命に通じる言葉だと思う。

人間が人間を育てるなんて、おこがましい。生命を教育しようなんて思うことが間違っていて、サポートでいいのよ。

この言葉も印象的だった。常に200%のエネルギーで子育てに奮闘し、体力と気力を摩耗させて、還暦を迎える前に逝ってしまった母がこのメッセージを読んだら、肩の力を抜くだろうか。それとも猛反発するだろうか。

最後に精神科医の先生が言及していたような、得意と苦手の差異が激しい(障害という言葉は使いたくない)子供をいち早く見つける仕組みが、日本でも早く確立されたらいいと思う。

発達障害ってなんだ? そんな言葉で人をタグ付けし、腫れ物に触るように扱う人間の心にこそ、障害があるのではないか?

HORIZON LABOのWebサイトを覗いてみたら、販路が東京や名古屋にまで拡大していて驚いた。めちゃくちゃ繁盛してる。
コロナ禍の影響を受けてなのか、今オンラインストアは品切れのようだけど、彼の生きる場所がどうか存続してほしい。