読書記録

読んだ本の感想まとめ。

ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。

戸籍上は一人分の存在しか認められていないのに、その一人の体の中で生きる人格が13もあるなんて、本文を読んでいて知識として理解はできても感覚的に納得はできない。
私自身も元々忘れっぽい上にうつ発症してから吹っ飛んだ記憶がたくさんあるけど、さすがに「本当にぼくは生きてきたんだろうか?」なんて疑問、抱いたことないな。
主人格の意識が希薄というか、存在感が薄すぎて、いつか一切表に出なくなってしまうんじゃないかと勝手に不安になっている。

多重人格の時間の足りなさやタスク・スケジュール管理って、そこらへんに売ってるビジネス書や自己啓発本でどうにかなるレベルじゃないのでは?

だいたいの問題は、寝れば解決する。

これは完全同意。メンタルが不安定になる理由って、結構動物的で単純なものだったりする。

彼は自分がなにかを達成したり誰かの役に立ったりして人に褒められることをとても嫌がるんです。

解せぬ。著者の中には自己肯定という概念が存在しないのか?
でも失敗した時に弁解できるように予防線を張るっていう感覚は自分にもあるかもしれない。過度に褒められると罠かと疑ってかかる。

努力を努力と認識しない人間なんて存在するのか。謙遜や卑下ではなくて、マジで息をするように努力を重ねられるのか。解せぬ。人の目がないとすぐサボろうとする自分とは住む世界が違う人だ。

「生きていればなにかいいことがありそう」くらいには思っている。その可能性が1%でも0.1%でもあるなら、生きる方にかけたい。

解せぬ。1%ならほとんどないも同然じゃん。希望なんて見出せない。

交代人格が将来解離性同一性障害が治ること(交代人格が主人格に統合されること)を恐れていないのがすごいなって思う。私が誰かの心に生まれた交代人格だとしたら、自分が消えないために全力で邪魔すると思う。