読書記録

読んだ本の感想まとめ。

そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノート

子供達は夏休みを終えてまた抑圧の日々に戻っていったのかと思うと、この事件は彼らのストレスに対する根本的な解決にはなっていないことが気がかり。また鬱憤が溜まったら同じ道を辿るのか(さすがに同じ人間が数年の間に二度も攫われたら、鈍い保護者でも必然性を疑うのでは?)、あるいはもっと別の、建設的な反抗を模索するのか。

我が子の時間を縛るっていうのは、度が過ぎると虐待の一種ともいえると思うんだけど、保護者としては子供の将来のためと信じて疑わないので、ある意味虐待の自覚がある加害者より厄介かもしれない。
子供達は、幸せじゃなきゃいけないんだよな。私達成人は、子供達が自分の将来に希望が持てるような社会を築いていかなければ。コロナ禍の今年は輪をかけてできてないけど。

事件から数年後の、反抗期真っ最中の彼らの話が読みたい。