亡霊は夜歩く 名探偵夢水清志郎事件ノート (講談社青い鳥文庫)
- 作者:はやみね かおる
- 発売日: 1994/12/15
- メディア: 新書
校庭に魔法円が描かれたあたりから、段々オカルトじみてきた。
私は教授が謎解きをしてもなお、犯人の動機に納得がいっていない。親友を陥れた加害者や、生徒の話に耳を貸さなかった当時の教師陣や、何より何の力にもなれなかった自分自身に苛立ちややりきれなさ、憎しみを感じているのかもしれないが、だからって現役の生徒達を恐怖の渦に突き落とす必要がどこに?
この騒動を起こさなければ中学生達は校則について真剣に考えないと決めつけていたのであれば、彼らのことを舐めすぎだと思う。
中学生で教育論を語るレーチは、私に言わせれば野蛮人とは対極にいる人だ。私は同じ歳の頃は好きな漫画とアニメのことしか頭になかったぞ。そのくせ、学園祭実行委員に立候補した理由がいかにも中学生男子。
本編のラストシーンはおばさんには眩しくて、直視できなかったよ。