今回が、一万五千四百九十八回目に該当する
高校時代、この一文で鳥肌が立ったのを今でも思い出せるよ。
確かアニメだと、ほぼ同じ内容のストーリーが8話連続で続いたんだっけ? 原作だとキョンが一回で突破口に辿り着いているので、大分あっさりしたイメージ。
記憶がまるっきり飛んでるから、初読の気持ちで読んでる。
長門有希ちゃんブチ切れ回と称した方が分かりやすい。感情の露出度という観点では、この巻までだとこの話がダントツ。
そんな彼女を受け入れ、「好きにやれ」と命令を下したキョンは悔しいことに格好いいのだ。
SOS団は(ほぼハルヒのせいで)ずるい・汚い・あくどいを煮詰めて固めたような集団だけど、キョンの一喝をスイッチに味方したい側がコンピュータ研からSOS団に切り替わるから不思議。勝負はフェアじゃないとね。
長門有希がこの対戦をきっかけに、涼宮ハルヒの監視以外の存在意義を自分に見出したんだとしたら、あまりにも尊い。
仕方ないとはいえ、主ヒロにエピソードを捏造して聞かせるのは心が痛む。色々ぶっ飛んでる危険人物だけど、仲間思いなのは確かなんだよ。
キョンの興味や庇護欲の対象が、半年をかけてみくるちゃんから有希に移っていることがよく分かる話なんだよなあ。みくるちゃんは目の保養ではあるけど、それ以上でもそれ以下にもなりえないんだろう。
いきなり数学的な考え方が出てきて頭痛がし始めた。キョンはまだ聡明な方だと思う。
古泉くんは不可思議な現象に無理やり理屈をくっつける天才だわ。よくまあ咄嗟に思いつくもんだ。
鶴屋さんは、有希の次に敵に回してはいけない人間だと思う。