読書記録

読んだ本の感想まとめ。

野食ハンターの七転八倒日記

野食ハンターの七転八倒日記

野食ハンターの七転八倒日記

  • 作者:朗, 茸本
  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: 単行本
著者は未曾有の大災害が首都圏を襲っても生き延びられそうな御人。どうしても「市場に流通していない、場合によっては食材と認識すらされていないものを、リスク覚悟でわざわざ探して食べている奇人」という印象が先に出てしまうけど、あとがきの

昔の人はリスクを冒しながらも、食材に関する貴重な情報を後世に伝えてくれた。そのおかげで今の私達の食生活がある。

という考え方に感銘を受けた。こんにゃくとか、あんな手間暇をかけてまで食べようとした人がかつていなければ、今頃おでんの主要メンバーにはいなかったのかもしれない。今は一年中スーパーに並んでいる食材も、昔は野生だったのだ。

著者には申し訳ないけれども、やっぱり一番印象に残ったのは最初の大失敗の章。第三章では毛虫やセミなど、今のところ日本では一般的にゲテモノ扱いされるものが並ぶので注意。私は写真がモノクロだからまだ耐えられた。