読書記録

読んだ本の感想まとめ。

自由の物語 洪水の前

これ図書館では児童書に分類されているけどいいのか? およそ救いのない話な上に、愛人や自殺者が登場するけどいいのか? 行政がいいって言うならいいけど、私が現役の小中学生だったら読了後病みそう。

出版社サイトでは「読書の楽しさを知る第一歩となるシリーズです。」と紹介されているが、読書の楽しさをミステリーで知ってほしいなら、もっとライトな選択肢はたくさんあると思うんだよね?!

でも三毛猫ホームズシリーズで名高い作者だけあって、大人が読んでも面白いのである。ミステリーの小箱シリーズ、他も読みます。

愛しい友へ……

家族に与える愛情が、当然感謝されるものだと思ってはいけないことを、殺人の加害者から教わった。彼もある意味で可哀想な人だ。法的に償う機会を与えられないというのは、惨い。典子の弟妹も、いつか真実を知る日が来るだろうか。その時、壊れないでいられるだろうか。

終夜運転

もうとっくに戦争の記憶を持たない世代が国を動かす時代になっているから、自分が数多の戦死者の上にあぐらを掻いているんだってことを、肌感覚として理解できていないんだよね。私を含め。