読書記録

読んだ本の感想まとめ。

国語、数学、理科、誘拐

国語、数学、理科、誘拐 (文春文庫)

国語、数学、理科、誘拐 (文春文庫)

悪人がいないミステリー。昔は「教壇に立つ人はどんなことにでも詳しいマルチな人」と思っていたけど、今は何かひとつのジャンルだけ発達した人の方が好きだな。特長を捉えやすいし適材適所がしやすい。私も現代文以外からっきしだったし、満遍なく平均点を取る人の方がアンドロイドじみていてちょっと怖い。でもこの国の学校教育は後者を育てることに躍起になっている。

「将来困難にぶつかった時の考える力、解決する力を養うために勉強するんだ」よりも「勉強すると心に余裕が生まれる」という考え方の方が好感が持てる。