白羽の言動に強い憤りを感じた。何故なら、私もこの男と同レベルの人間だからだ。底辺の能力しか持っていないのに、努力することを放棄している。同族嫌悪だこれは。気に食わないものが多い私はどう足掻いたって白羽のようにしかなれず、決して主人公のように道具として生きることはできない。
ただ、少数派だというだけで、皆が僕の人生を簡単に強姦する
人生を強姦。あまりにもパワーワード。
無職でヒモで労働する気なくて貸した金踏み倒してトンズラする義兄に金を貸す義妹も、割とどうかしてると思うよ。
その腐った遺伝子、寿命まで一人で抱えて、死ぬとき天国に持って行って、この世界には一欠けらも残さないでください、ほんとに
私も自分に対してそう思ってる。いや違う、天国に行けるとは思ってない。
この本を読んで怒りに我を忘れKindleを叩き壊さずに済んでいるのは、主人公が(少なくとも表面上は)傷ついていないように見えるからかもしれない。
私はこの物語はハッピーエンドだと思う。私自身が村社会の普通をなぞれない異邦人だから、主人公に共感しやすいのかも。ラストをベビーエンドと捉えた解説者の感受性に感服。