読書記録

読んだ本の感想まとめ。

魔女学校の一年生―ミルドレッドの魔女学校〈1〉

主人公が生徒たちや先生方の信頼を獲得するまでがスピーディー。
満場一致のハッピーエンドだから、児童書としては分かりやすいか。
冒頭は独りぼっちの劣等生から始まって、一巻ラストで最初の友に出会う、くらいの展開でもよかったかな。

HB先生は、在校中は誰もが疎ましがるけど、卒業後にその教育の本質に気付いて、敬服せずにはいられなくなるタイプの教師と見た。

私は性格が悪いので、優等生のエセルの悪事が明るみになったときは、爽快感に満ち溢れた。
自己顕示欲が強すぎると、足元をすくわれる。
しでかしたこと(しかも過失ではなく故意)の大きさを考えると、停学処分くらいは食らいそうだけど、一巻で消えてしまうキャラクターかもしれないと思うと口惜しい。
主人公と敵対する登場人物は、何度も主人公と衝突する中で価値観を変え、物語終盤では腹心の友になったりする展開が好き。ロマンチックすぎるか?

ネコのトラチャンは人間の言葉を話し出せばもっと面白いのに。