読書記録

読んだ本の感想まとめ。

それを世界と言うんだね: 空を落ちて、君と出会う

いや性癖。あまりにも性癖。いい大人のくせに中二病と揶揄されようが性癖。GW最終日深夜に一気読みしてしまった。私は永遠の中二病かもしれない。それでもいい。
第二部からの展開が怒涛。第二部を読み始めてから中断するのは至難の業だと思う。

アンデルセンの伝記風小説? 小説風伝記?
教養がなさすぎて、小説内に練り込まれている要素のどこからどこまでが史実なのか分からない。
参考文献一覧にあるアンデルセンの伝記をぜひとも読みたいと思った。あとソフィアが登場するジェニー・リンドの伝記も!

もはや多くは語るまい。
親指姫が王子を「お父様」と呼んだ謎が氷解したとき、私は多幸感に包まれていた。
王子とソフィアが第2部で傷つけ合い、許し合い、登場人物の幸福のために戦った奮闘の過程がすべてが浄化された。
ハンスとソフィアと城のみんなが幸せなら、それだけでいい。
城のみんながついた嘘が、二人を傷つけるための嘘じゃなくてよかった。