読書記録

読んだ本の感想まとめ。

マナーはいらない 小説の書きかた講座

エッセイ3割、小説の書き方指南書7割くらいの感覚で読むのがちょうどよかった。
普段小説を読みも書きもしない人がエッセイとして読もうとすると意味不明だろうし、かといって端から端まで指南書として読もうとするとストレスになるかも。時々著者の近況報告や好きなもの語りが混じるので。

小説の筆力がある人は、エッセイを書くのも巧いんだなあ。天は二物を与えずって言うけど、あれは大嘘だよ。文のリズムと言葉選びのセンスがいいので、ぐいぐい読ませる力がある。

小説の書き方としては、構成や人称、描写と説明についてあたりで吸収できるものが多かった。
構成はまず肝を決めて、そこに肉付けしていくといいのね。
変なところで型通りの行動しか取れないから、今までは冒頭のシーンから順番に練っていくことが多かった。
人称についても、小説を書き始めた頃は一人称だけしか書けなかったから、三人称単一視点に抵抗があった。
でも一人称に極めて近い書き方なのであれば、縮こまっていた頭を解放できるかもしれない。とにもかくにも慣れだ!

作家を目指したり賞に応募することなんて永遠にない下手の横好きだけど、趣味だからこそ向上心を持つべきかなあ、と思った。
読んでくれる人がいる以上、より良い作品にする努力を怠るべきではない。

とりあえず、移動中に勢いでSSを書いて大して推敲もせずにTwitterにあげる、みたいなことから足を洗いたい。
ちゃんと1作1作を愛しながら書きたい。
最低でも構成1日、執筆1日、推敲1日取るくらいの余裕と丁寧さを身につけたい。