読書記録

読んだ本の感想まとめ。

彼女が生きてる世界線!(2): 変わっていく原作

発症は避けられなかった……。
児童書に大病うつによる希死念慮の描写があることにも驚いたけど、なにより復讐殺人未遂者が登場したことに驚愕。
主人公は主人公になる前、自らの加虐行為によって、未来の犯罪者を生み出してしまったのか。それは本作における主人公の罪ではないのに……。
悪役が(たった一人を救うために)聖人になり、一方で精神的暴力を受けた被害者がヴィラン化している。業が深い。

想定していなかった二人が両片思いになったこともびっくり。
二人に幸せな未来はあるのだろうか。アクトの家が没落しなければ、あるよね。

給仕の経験値ゼロの高校生が、数時間モノホンの執事にスキルを叩きこまれたからって、「どこに出しても恥ずかしくない執事」とまで言われるのはスパダリすぎ、というかご都合主義すぎる。
現実世界では、海外に養成学校があるくらい専門領域なんでしょ、執事って。舐めて書かれすぎでは。