読書記録

読んだ本の感想まとめ。

100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集

前半はレファレンス利用者の書籍名の覚え違いタイトル集、後半はレファレンスサービスや司書のお仕事紹介になっている。
前者はクスッとなったが、後者が意外と興味深かった。

覚え違いタイトル集は、一般読者でも正しい書籍名の予想ができる些細なミスから、主旨は合っていると思えるもの、何がどうしてそうなった?となるぶっ飛んだものまで、覚え違いの程度がグラデーションになっている。
1冊あたり1分で読める手軽さ。と同時に、本の表紙がコメントともに添えられているので、本の紹介本も兼ねている。
惜しい覚え違いの『下町のロボット』『IQ84』あたりはめちゃくちゃ気持ちが分かる。
「うさぎのできそこないが2匹出てくる本」が一番ぶっ飛んでたと思う。正解に辿り着けた司書さんはエスパーか何かかな。
図書館司書という職業は当分の間、AIが取って代わるのは無理だなと思った。
というか、図書館の検索サービスの仕様はもっと使いやすくできるんじゃないかな!?

図書館司書は利用者側から直接見える仕事の範囲が狭小で、本書で挙げられていた「直接見えない仕事」の範囲が広すぎる。
図書館Webサイトの維持管理までやらされるの……。
あれに楽しさを見出すのは至難の業だと思う。時給1,500円はないと割に合わない。

思い返せば、アニメ氷菓に出てきた新聞記事の捜索も、レファレンスサービスの一環と言えるのか。
「◯◯(表記ゆれあり)という本を探しているのですが」という質問に答える=レファレンスサービスだと思っていた。無知すぎて反省。
人生に一度くらいは使ってみてもいいかもだけど、今はGoogle先生に聞けば大抵の答えに辿り着ける時代だからな……。
ネット環境がない、かつ図書館に日参していた小学生時代にフル活用したかったな。