読書記録

読んだ本の感想まとめ。

美桜のペットさがしノート 大切な家族がいなくなった!?

ペット探しって刑事事件専門の探偵には格下に見られがちだけど(そして私も軽視しちゃってたけど)、現実にペット探し専門のプロがいるとは……!
この本の執筆に協力したという「藤原 博史」さんでググってみたら、めっちゃしっかりしたWebサイトが出てきて仰天した(Webコンテンツの情報量やUIがしっかりしている組織は、個人的に信用する理由になる)

相原さんはメールで捜索のアドバイスをしているみたいだけど、1通あたり最低8,000円くらいじゃないと、仕事としては割に合わなそう。
相原さんもオンライン会議形式にしたら!? メールじゃ伝える情報量にも限りがあるでしょう。
20歳そこそこで独立したのめっちゃすごいけど、事務所開設資金の返済とかまだまだあるだろうから、相原さんの働きに見合った正当な報酬を受け取ってほしい。

……そう考えると、主人公の美桜はただ働きなのかな。
まだバイトができない年齢とはいえ、ペット発見にめちゃくちゃ貢献してるのに、その働きがお金に変換されないのは腹立たしい。
美桜ちゃんが高校生になったときに一括払いですか!?

一番印象深かったのは、蛇のレオ消失事件だな。
犯人は速攻で発覚したけど、その過程と動機に苦味が強すぎた。
世の中金の切れ目が縁の切れ目と言ったら身も蓋もないけど、経済格差が関係を断ち切ることは往々にしてあるからなあ。
あと遠くの親戚より近くの他人ってなもんで、遠距離の関係だとどうしても疎遠になるだろうし……。
大学進学や就職でまたこの近くに戻ってくれば、ワンチャンあるかも……? なんて考えてしまうね。