読書記録

読んだ本の感想まとめ。

メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス

第一話 新人女子刑事VS. くせ者おじさん軍団

殺人事件、かと思いきや自殺のカモフラージュだったパターン。江戸川コナンが初めて毛利小五郎を装って解決した事件を思い出す。シリーズものの第一話としてのインパクトは充分。

いずれ夏目さんの過去にまつわる事件が起きそうだし、ひよりの父の失踪は多分単なる失踪ではなく、いずれメゾン・ド・ポリスの面々が関わることになると思う。

おじさんたちのキャラクターが個性的で、一回の説明描写だけですぐ見分けがつくようになった。

第二話 犯罪ウィルス!? 連続暴行事件の謎

中盤で容疑者の家族として天真爛漫に笑っていた男の子が真犯人、かあ……。やりきれない。
兄を守ろうとした気持ちは汲んであげたいけど、やり方が致命的に間違ってる。
兄を守るために自身や第三者を犠牲にするのは「守る」と定義付けていいのか?
兄弟愛がこれをきっかけに途切れてしまうのではないかと、心配だ。

それに高校生でも情報を集めれば、警察をかく乱できる程度の犯罪計画を立てられてしまうという事実に戦慄する。
高度情報通信社会、怖い。情報は、その種類や組み合わせによっては爆弾や薬物より危険な代物だ。

第三話 科学捜査が迫る密室OL自殺の真相

悲しみに暮れる後輩二人が犯人だったと知ってがっかりだよ!!
女性はドラマを求めがち。だから被害者は二人に分け前を要求した、という動機付けにあまりピンと来なかった。
淡々とした日常万歳なんだが。あ、でも同人オタクとして日々脳内で推しの人生ドラマが繰り広げられてるわ。

藤堂さんとのフラグがバッキバキにへし折られて笑った。
還暦過ぎの男性にはときめき要素がないよな。
でも逆に言えば、夏目さん×ひよりはアリなのでは?と思っている。
バーテンダーの草介さんより、腹割って話せる相手だと思う。ごめん、私が西島秀俊ひいきなだけかもしれない。

第四話 ペンキ事件と犯行声明文の秘密

真犯人よりクレーマーの土屋さんの方が道徳心があると思った。
確かに市の職員としては後者の方が扱いに困っているだろうけど、訴えている問題に対して自分なりの対応策も編み出しているわけで。
最終的に器物損壊罪、つまり暴力に走った真犯人よりは他己的と言えるのではないか。
まあ近所にこんな老人がいるのは御免だが。

ラストシーンが上手すぎる。こんなの絶対続きが気になるじゃん。

第五話 重なり合う過去 さらばおじさん軍団!?

2話分くらい使って重い話が展開されるのかと思ったら、意外とあっさり落着して拍子抜け。
いや主人公誘拐されてるから、穏便ではないが。
でも結局お父さんの消息に結論が出なかったので、消化不良感。

私もガンだし、死ぬのは怖くないので、美砂さんが他人とは思えなかった。
私も余命告知されたら、ホスピスに入って好きなことだけして過ごすか?
あ、現在進行形で大概好きなことだけしてるわ。

むしろ、惣一郎とともに背負うものができた。

ひよりと惣一郎のフラグがしっかり立った。運命共同体だね。私得。