読書記録

読んだ本の感想まとめ。

ふたごチャレンジ! 「フツウ」なんかブッとばせ!!

校長を言い負かした北大路さんとおばあちゃんの言葉にスカッとした。
名探偵コナンボクっ娘を推している私が、この話が嫌いなわけがなかった。
次巻以降、北大路さんの双子との関係性の変化に期待が膨らむし、校長とおばあちゃんの再バトルもあるかもしれない笑

社会の秩序がある程度大事なのは確か。
法律や制度やモラルが、人間を社会的な存在たらしめる。
でも「男の子らしくあること」「女の子らしくあること」は法律でも制度でもモラルでもない。
言ってみれば校長のような、過去の価値観に囚われた人間の「正義感」「お気持ち」でしかない。
校長は将来社会に溶け込めるような「普通の人間」を育てたいと、子供たちの将来を考えているようでいて、自分の思う「普通」っていう箱に、子供たちを押し込めようと……強い言葉を使うなら、懐柔しているような印象を受ける。

といっても、私も学生時代の頃なんかは「戦隊ヒーローものは男子が見る番組」といった固定概念で友人と会話していたから、あんまり人を責められる立場ではないな。
人間、ある程度歳を取ると、それまでに培ってきた価値観を固執してしまうのよね……。
私は、価値観を刷新することを恐れない人間でありたい。

でも、彼の捨て台詞は精神年齢が低すぎました笑

辻堂先生は、LGBTQの当事者が血縁者にいるか、もしくは本人トランスジェンダーだったりするのか? なんて勝手に憶測している。全然見当違いかもしれない。

教員側の立場に立ってみると、性別偽造での転校生って、教育委員会に報告案件なのかなあ……と思うなどした。胃が痛い。
でも江戸川コナンなんて存在そのものが架空だしな。身分証明書そのものが偽造だしな。胃が痛いね。

作者さんは2000年生まれ……大学生!? ひええ。
もう私よりずっと若い人が児童文学界で活躍してるんだな、と思うと同時に、自分の加齢を感じた。

あかねと太陽くんは、男女恋愛に目がないオタクとしては最終的に好き同士になるのもいいな、と思いつつ、お互いありのままの自分でいられる友達同士でいてほしい気持ちもある。
2人を見ていると、男女の友情は成立するって思える。