読書記録

読んだ本の感想まとめ。

名探偵コナン 赤井秀一シークレットアーカイブスPLUS: 世良真純/羽田秀吉/メアリー

総括:「シークレットアーカイブスを読んだあとの最初の鑑賞は実質初見」という意見は本当だった。

妹は探偵。
女子高生である彼女は、本心を笑顔の裏に隠し、かつて憧れた少年の元へ赴く。
母を元の姿に戻す、
その手段を手に入れるために…

かつて憧れた少年との再会。それは本来胸躍る出来事であっていいはずなのに、ママに信用するなと釘を刺され、相手が人格を偽っているばかりに再会の嬉しさを噛みしめることもままならず……という彼女の胸中を思うと、息が苦しくなる。
この文を読んだあとに世良真純初登場事件を読み返すと、彼女の一言一句の重みが増す気がする。
真純ちゃん、あなたはどんな思いで江戸川コナンを見つめ、どんな思いで故意に誤った推理を披露し、どんな思いで工藤新一を引き摺り出したの。

青山剛昌スペシャルインタビュー

やっぱり10年前のさざ波事件はやっぱり真純ちゃんの初恋だったー!
高校生の工藤新一には塩対応って先生に言い切られると、数年前に書いた二次創作が完全に原作と矛盾する。若気の至りだったなあ。
原作と決定的に相反する妄想はしない主義なので、もう二度と読み返すことはないでしょう。

青山剛昌原画コレクション

原画の数が贅沢すぎる。初見ですぐ分かったのは真純ちゃんとメアリーさんの2枚だけだった。視力が悪すぎる。
違うよ、先生もおっしゃってるけど、元の作画のクオリティーがべらぼうに高いんだよ。
唯一(まだ)赤井家の人間じゃないのに先生自ら描いた由美さん。羽由美は先生一押しのカップルであることが窺える。
メアリーさんの目蓋の青とか気付けなかった。指示が繊細。
一番最後に登場する原画で、赤井さんが忠告してきた人間の正体を普通に見破っていることに言及してて笑った。やっぱりあれが親子の会話かよ、としか思えない。

赤井秀一 ライ/諸星大 沖矢昴

キャラクターとしてはそれぞれ独立していると分かっているのに、長男だけこんなにページ割かれてるのずるくない? と思ってしまう笑

世良真純

  1. そんなに短いスカートで脚上げたら中が見えちゃう! 蘭ちゃんも無頓着なところあるけど、君はそれ以上だよ。
  2. 「コナンの正体に気付いている」と公式が明言してる! 早くママの許可が出て、味方と言い切れるようになるといいね。
  3. 蘭ちゃんのお胸(Dはありそう)と比較すると小ぶりなだけで、正常に発達してるよ。女性の胸って成人後も成長する場合があるらしいし、本人の言う通りこれからママみたいにバーンと出てくるんだよ。もしくは公安の人が揉むことで女性ホルモンが活性化されて大きく 彼女のお胸のサイズに言及した男共、数年後に吠え面掻くなよ。
  4. 探偵事務所籠城事件のカット懐かしい。コメントではこのときの価値観が今も継続しているような書かれ方だが、映画のラストシーン、コナンとともに歩き出す彼女の姿を見るに、この女子高生探偵が加害者の生命を切り捨てることはもうないのだろう。と思うとその変化が嬉しいような、寂しいような。
  5. 真純ちゃんがコナンを魔法使いと呼んでいる本当の理由は、完結しても永遠に明かされない気がする。世良真純過激派としては歯痒いが、それでいいのだと思う。きっと彼女の心の一番柔らかいところにあるものだから。
  6. 真純ちゃんは騙しているというより、真実を伏せていると言った方が適当だと思う。彼女が悪い子なら、江戸川コナンは大悪党だよ。おや、メアリーさんと意見が一致しそうだ。
  7. 真純ちゃんの長兄への気持ちがこうして時系列順になると、赤井秀一に変装したバーボンとベルモットは罪深いと改めて思う。

メアリー

愛娘には「江戸川コナンに気を許すな」と釘を刺しておきながら、「領域外の妹=sis」と正体を示唆するヒントを与えている。行動と言動が矛盾しているような……。
江戸川コナンを味方につけたいのか、それとも接触したくないのか? 同じ言葉をジンも口にしたという指摘も気になる。

赤井生存の秘密を知る者

こうして見ると赤井さん、初登場時は一匹狼な雰囲気すらあったのに、今は味方が多いなあと思う。真純ちゃんに誰かお裾分けをしてあげてほしい。料理は阿笠邸にしょっちゅうお裾分けしてるくせに~!

赤井一家ファッションカタログ

フォロワーさんが絶賛してたページはここか~! 片側1ページ使って、末っ子のお洋服がたっぷり紹介されてるの嬉しい!
真純ちゃん脚が綺麗だから、フルレングスが多いのはもったいないと思いつつ、いや彼女の美脚は将来の伴侶以外見なくていいとも思う。740話のショートパンツ姿が際立ってる。
女子力スタイルの中で一番けしからんのは肩出しルック。いや、863話のデニムのファスナーが上まで上がってないやつかな。なんでメアリーさん、この格好で応対に行くのを止めなかった?? この子、修学旅行で似たようなことしてないでしょうね? 異次元の狙撃手を見る限り、365日部屋では下着同然の恰好で過ごしている可能性が大いにある。これだけで創作のネタになりそう。メアリーさん、お嫁に出す前に矯正しておいてください。
あと水着は、個人的には黒のやつが好きだよ。誰かさんは全部「似合ってない」って引ん剝きそうだけど。
メアリーさんの私服ってどうやって用意してるんだろう。外をうろつけないなら、ネットで買ってホテルの部屋宛に送ってるのかな。娘以外の人間には極力会わないはずだけど、外出できるようなきちんとした服着てるの尊敬する。

TVアニメ主要エピソードガイド

真純ちゃんのカットが多いのが嬉しい。
迷宮カクテル/標的は警視庁交通部/代役・京極真 どれも作画が良さそう。U-NEXTで配信されるのが待ち遠しい。

SPECIAL ILLUSTRATION GALLERY

青山先生の羽由美への愛情が伝わってくるカットが多い。
長兄に寄り添う真純ちゃんとメアリーさんのカットはただただ可愛い。
あとメアリーさんがミニコナンに紅茶を注いでるカットも好み。コナンのここまで焦った顔、本編じゃそう見られない。

BACK STAGE

赤井秀一/ライ/諸星 大役 池田秀一

お気に入りのエピソードは? と聞かれて「過去を振り返らない主義」って簡潔に答えてるのが格好良すぎて、赤井秀一ファンは今頃天に召されてる。
妹は「強すぎる」とのこと。私は彼女に清楚さとか女性らしさは無理には求めたくない。でも気を張っている人間の精神が崩壊するのはあっという間だから、隙を見せろとまでは言わないけども、いずれは複数の人に依存できる人になってほしい。それもひとつの強さだから。心細さを笑顔で覆い隠すのは、個人的には強さとは言えないと思う。
真純ちゃん、秀兄と両思いだって! よかったね!(違う)

沖矢 昴役 置鮎龍太郎

マジシャン真田一三と綾小路警部と沖矢さんって、中の人同じなのか!(まずそこから)(声優界詳しくない)
造られた人格なのに、兄妹への信頼と愛情が伝わってきた。

世良真純役 日髙のり子

真純は野放しというか、割と自由にさせてもらっている印象だったんです。(中略)でも今後、真純も危険なところに切り込んでいって、コナン君への秘密が増えるかもしれないですね。

分かるけど分かりたくない。世良真純ファンとしては、コナンへの隠しごとは減っていって、腹を割って話せる関係になってもらいたいのに。
彼女がMI6の仕事を手伝っていることを踏まえると、「ここから先はボクらの領域だから」という言葉の重みが大分変わってくる。単なる探偵としての言葉ではなく、諜報員の関係者としての言葉になる。あまりにも重い。
毛利蘭と世良真純の間にある境界はグラデーションではなく、白と黒にはっきり塗り分けられている?
日髙さんと高山さんの親密さが、(おそらくは圧縮された)回答からも伝わってきてにっこりした。
蘭園と過ごす時間が、息苦しい生活から少し気を緩める瞬間になっているのなら、ファンとしても嬉しい。
「でも真純は明るく振舞えば一般人を装えるし」中の人的にも真純ちゃんは普通の女子高生ではないと知ってしまい、つらい。それはそれとして、由美さんと真純ちゃんはきっと気が合うので、もし次兄から紹介されたら自然体で接してほしい。

劇場版『緋色の弾丸』脚本 櫻井武春

『ゼロの執行人』では降谷零について割と自由に書かせてもらえたのですが、それは降谷が天涯孤独だからできた事。

え? 降谷零って信頼できる仲間だけじゃなく、血縁関係のある人間全員が鬼籍に入ってるの? 初耳だが???

『ゼロ』の時はコナンを自分の中に入れすぎて感情移入してしまい、「大切な蘭を傷つけた安室を、コナンは許せないのでは」と考えてしまったんです。

私はその考えを責められない。安室透、いや降谷零を糾弾しなかったコナンが理解できないし、3年経った今でも執行人の降谷零は許していない。
はじめに狙撃という構想があって、そこからリニアという舞台が生まれたと聞いて驚愕。銀の弾丸になった経緯も、赤井秀一でなければあり得なかった。強い。コナンの世界観の中で、赤井秀一の存在感が強すぎる。

今回は「犯人はいるけれど、実はその前に加害者がいた」という話なので、その加害者が誰なのかという点に注目してもらえると、

中盤の小五郎のセリフか。次に観に行くときは噛みしめようと思う。