読書記録

読んだ本の感想まとめ。

ランチのアッコちゃん

ランチのアッコちゃん

主人公が元気になったのは喜ばしいことだけど、昼休憩は社内で静かに済ませる派の私としては、息が詰まる一週間だった。
ジョギングをするのも、神保町まで遠出するのも、会社のトップと寿司を食べるのも、店番を代わるのも、私にとってはちっとも休憩にならない。

主人公とアッコ女史は、たまたま疲労回復の方向性が同じなんだと思う。
外に出ることを気分転換の是とする人間と、できるだけ一人静かに室内で過ごしたい人間とがランチ交換をしても、たぶん上手く嚙み合わなかった。

夜食のアッコちゃん

一話で主人公が所属していた会社が倒産したと知り、がっくし。
アッコ女史の営業部長→ワゴン移動販売という転職が飛躍的すぎる。逞しい。

「新聞は広い視野を持つためにはまだまだ必要な媒体」というが、私はむしろ一紙だけ購読していると視点が偏るイメージがある。でも複数同時に購読するのは、金銭的に現実的じゃない。場所も取るし。
ネットニュースサイトを複数見比べるのが、最小限の手間とコストで広い視野を持つ無難な方法なのでは?

ホットチョコレートの材料の仕入れ先やらチャリティーやらに言及するくだりは、意識の高さを感じて少し鼻についた。ごめん。

年の離れた同性の友人。悪くないね。

夜の大捜査先生

世紀末前後にギャルだったor素行不良で教職員の手を焼かせていた、かつての女子高生なら深く共感できるのかも。
私とは10年くらい時代がずれていて、上手く共感できなかった。
未成年でクラブに出入りしたり、酒を飲んだりしていた問題児が、どんな経験を経て「普通の社会人」になったのか興味がある。
何かを妥協したり、好きなものやこだわりを捨てることもあったのだろうか。

しかし、高校時代の恩師と再会とかしたくないな!
あまりにも色々なことが変わりすぎてしまって、センシティブな話題がたくさんあって、逆に話せることがない。

東京ポトフの2人が脇役として登場する演出ににやりとした。別の短編の登場人物がリンクするの大好き。

ゆとりのビアガーデン

不妊治療で、出産する女性側が妊娠を望まなくなったなら、男性側はその気持ちを尊重するべきだと思う。
というより、不妊云々以前に、愛を誓った相手の価値観を叩き潰す発言という時点で-10000点。
肩書きは立派でも、精神年齢が幼児。我を押し通すことしか考えてない。

経営者としても底辺。社員全員長時間残業する(徹夜含む)前提で仕事請けてるだろ。
生産性って言葉知ってる? 今すぐ労基に通報してやろうか。
まともな経営者でありたいなら、1人日=8時間をベースとして案件を管理してほしい。
社員が逃げるっていうけど、お前に間接的に殺されかけて命の危険を感じた人が受け身を取っただけのことだぞ。

玲実が本当に復讐のために戻ってきたのだとしてもいいと思うけど、復讐どころか「育ててもらった」と謝辞を口にするのだから参った。基本属性が善だ。