読書記録

読んだ本の感想まとめ。

二ノ国

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公開当時の評判通り、微妙な気持ちになる映画だった。
ラストで明かされるユウとハルの関係性と、ヨキの正体と、エンディング曲の歌詞だけは好みだった。
評価するなら星1.5くらいが妥当かな。
……といっても、同じ命を共有する者同士が正反対の考えを持つことについては違和感があるけど。

この作品の何が気に入らないかって、ハルがユウの話を全然聞いていないこと。頭から妄想だと決めつけていること。
本当に友達だと思ってる? 人間として格下に見ていないか?
あと、ハルがユウに守られっぱなしだったのも面白くない。W主人公を謳っておいて、片方ヒロインかよ。

ラストのハルの独白も、二人の友情を強調するようでわざとらしかったというか……。
それに二人の命が繋がっていると示唆する描写、そこまでにあったか? 私が読解できなかっただけ?
会話や展開で仄めかせなかった設定を、無理やり登場人物に語らせただけのような……。

というか、ユウが不憫すぎるよ。もう一人の自分を救うために、自我すら持たない年齢で異世界に渡ったのに、その相手と十数年後に相打ちになるんだから。
その上、一の国に行かなければ恋仲になるはずだった姫を「殺す宣言」されるし。
エンディング後のカットでゴールインしていて、辛うじて救われたけど。
これまでハルにクソ迷惑かけられた分、幸せになってくれ。