読書記録

読んだ本の感想まとめ。

うさぎがとつぜん私になってこまった100のこと

結構唐突に終わった感が強い。カザネが急に許してくれた理由が分からないし、ペタロウ宛の手紙は無事に届けられたのか謎だし、イワゾとの関係も切断されたまま物語が終わってしまった。それに本物のみなもは、この一ヶ月ほどでめちゃくちゃになった周囲との関係を修復できるのだろうか。

かなり人間社会への親和性が高いうさぎだと思っていたら、周囲の人と徐々に溝ができていって、日を追うごとに孤立していく姿は見ていられなかった。人間は社会的な生物で、適切なコミュニケーションを取れない存在は村八分にされるのを免れない。
人格入れ替わり話って恋愛ものでも友情ものでも別に珍しくないけど、ああいう物語の起承転結が成立するのは同じ人間同士だからなのね。