読書記録

読んだ本の感想まとめ。

医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン

唯一この本に不満があるとするなら、もっと早く出版してほしかったということ。義務教育を終えたあたりで自分の認知特性について把握しておきたかった。遅くても初めての就活前に把握しておかないと、生きづらさで喘ぐことになる。

冒頭にある認知特性テストをしてみたら、圧倒的に言語優位(言語抽象)と聴覚優位(聴覚言語)タイプだった。共通するのは言語。やはりな。
逆に視覚優位(三次元映像)と聴覚優位(聴覚&音)の数値は一桁。14以下は「弱い」らしいので、私は相当アレだということか。確かに空間を立体で認知してないから超絶方向音痴だし、歌を聴いて一回でメロディーを口ずさむとか無理of無理だわ。

前に視覚優位と聴覚優位でざっくり考えたことがあるけど、認知特性は全6パターンあるのに無理やり2パターンで考えてたから、「同じ視覚優位なのに特性にかなり幅がある?!」って違和感があったのか。
「周りに物が多すぎるとストレス」って仰っていた視覚優位の人はまさに視覚優位者の写真タイプだったのだろう。そりゃあ私と特性が一致するわけないわ。

自分の運動神経のなさは、身体感覚劣位から来るものでは。
そしてマルチタスクが下手くそなのは、ステータスを言語優位に全振りしているからでは……(情報を一瞬で理解するタイプと順番に把握するタイプがいて、言語優位者は順番に把握する方が向いている)。

こどもの認知特性に合った教育を選べていないとしたら、本人にとって勉強は苦痛なものでしかありません。

小中高と相対的に成績上位だったのは、日本の学校教育が教科書やノートの使用をメインとした言語で認知する教育法だったからかもしれない。もし聴覚優位だったら万年落ちこぼれだったと思う。

Twitterは最大140文字の言語コミュニケーションだから、認知特性としては言語優位に大分偏ってそう。新年度、国語の教科書を一気読みするのが楽しみだったのは多分言語優位者。
視覚優位者はInstagram向き、聴覚優位者は……パッと思いつかないな。

周囲の人の認知特性も知ることができたら、職場での人間関係もうまくいくでしょうし、夫婦仲も円満でしょう。

これは本当にその通りだと思う。全人類が自分の認知特性を自覚して、周囲と共有する時代が早く来てほしい。そうしたら、しなくてもいい諍いが起こらなくなりそう。プロフィール欄に何故か鎮座している血液型にどいてもらって、空いた席に認知特性を入れるくらい当たり前になってほしい。

学校のテストの点がいい=頭がいいではなく、テストの点がいい=言語優位者の可能性が高い、程度のことでしかない。
子どもの認知特性を見極められる教師なんて今いるのかな。仮に見極められたとして、それぞれの特性に適した授業を実施できるわけじゃない。教師の体は分裂しない。

言語優位者は、聴覚優位者のスピードについていけずに上手に話ができない時は、手紙やメールのような継次的で形に残る手段を取った方が有効。

私がInstagramではなくTwitterに入り浸っているのは、コミュニケーションの方向性としては間違っていないんだと思う。
私が生きているうちに、出勤とリモート選択制が当たり前の社会になってほしい。十中八九、オフィスで仕事するより在宅で仕事して文字でコミュニケーション取った方がパフォーマンス高いんだって。