読書記録

読んだ本の感想まとめ。

男性の育休 家族・企業・経済はこう変わる

男でもなければ将来出産する予定もないので、ただの野次馬として読んだ。

企業側にも手厚いフォローがあるにもかかわらず取得を拒否するのは確かに立派なハラスメント。「該当社員にしかできない仕事がある」と文句を言われても、国としては「属人的なマネジメントしかできない下手くそな経営に対してこっちに八つ当たりすんな。鏡見てから言え」って感じだよな。

転売という闇についてはバチクソ叩かれるメルカリ、出産育児の福利厚生が充実していて、男性社員の9割が育休取得とは知らなかった。あらゆる面から観察しないと、企業の価値って分からないものだな。

義務化って「男性社員が育休を取得するのは義務」ではなく、あくまでも「企業が育休取得対象者に対して、取得する権利があることを説明する義務」なのか。それなら大賛成だ。これは勘違いしている人が多そう。

ただ休むだけで実際には家事育児に参加しないダメンズを生み出さないために、積水ハウスみたく「家族ミーティングシート」を配布して、妻の署名捺印の上提出させるのはすごくいい制度。家庭は夫婦で築き上げていくものだから。

「ゲームのルールが変わった」は簡潔で明快な表現。期間当たり生産性から時間当たり生産性へ。これからどんどん、効率的に働けない人材はいらない人材になっていく。

残念なことに多くの社員がすでに家族から早く帰って来られても迷惑な存在になっている

か、可哀想なフラリーマン……。夕飯の時間帯に家に帰っても、子供や妻から「なんでいるの?」って顔されて、家のどこにも居場所がないからターミナル駅の飲み屋でフラフラするんだな……あまりにも哀れで見ていられないよ……。夫/父親じゃなくて単なるATM化してる。

組織側に本質的なニーズが無い時に法律で義務化しても「(中略)全男性に産後一日だけ育休を取得させて100%にしろ」というような抜け穴を探す企業が増えるだけです

ぐうの音も出ない。その通り過ぎる。