読書記録

読んだ本の感想まとめ。

「体を温める」とすべての痛みが消える―腰痛、ひざ痛、股関節痛、間欠性跛行が治った!

酷い低気圧の時に関節が痛むので読んでみた(天気痛の本も読んだけど、対頭痛用ばかりで、関節痛にはほとんど言及されていない)。

Part1 痛みは湿布ではなくカイロで治す!

通販でカイロを箱買いしようと思った。
著者の一番言いたいことはたった一言「患部を温めろ。カイロ貼れ」なので自分のようなバカにでも分かる。非常に明快。

道路工事に例えた「痛み公式」がIQ3にも分かりやすかった。痛み=悪だとばかり思ってた。いいこととは捉えられないけど、体の修復機能が正常に働いている証拠ではあるんだな。

肌に直接貼れるカイロがあるとは知らなかった。

緊張性頭痛も持っているので、カイロが効くかもしれない。でも頭だけは例外で、頭痛の時は首に貼るのね。いい知見を得た。
激しめの痛みの時、頓服を飲んで横になる以外何もできないのがもどかしいので、+でカイロを使えばもっと早く痛みが緩和されるかも。

Part2 「痛みの本当の原因」を求めて

読んでいると、「整形外科医ってひょっとして全員ヤブなのでは?」という気がしてくる笑

今では「生理痛にはカイロが効く」のは大抵の女性は知っていることだと思うけど、これが当たり前じゃない時代があった。著者が温熱療法の先駆者だということがよく分かる章だった。

Part3 痛みが二度と出ない体を作る生活習慣

西原先生の推薦の言葉は、Part3の直後にあった方が効果的だったと思う。頭にあると、「誰だこいつ」って読み飛ばしてしまいかねない。

痛みを誘発する原因として、①不適当な環境エネルギー(温度や重力など)は人類にはどうにもならないけど、②栄養障害③毒物(タバコや空気中の一酸化炭素など)の二つは、①に比べれば回避可能。でも栄養って30品目をバランスよくってこと? 無理だよそんなの、食物繊維が基準量を摂取できないんだよ。

生理痛に冷えがよくないとされているのは、腸の温度が下がってミトコンドリアのはたらきが衰えるからなのか?

横向き寝は、物心ついた時からの癖なので治すとしたら相当骨が折れるな……。

「飲み物は常温で」はたまに聞くけど、常温も完全否定の意見は初めて見た気がする。これを厳守すると、外食は基本的にNG、あらゆるお菓子やアイスクリームと縁を切らなきゃいけなくなる。キッツ〜!!! 気軽にできることではない。

睡眠時間を含めて、横になる時間を日に8時間。これを実行できている現代人はかなり少ないのでは。学生や労働者は忙しいし、高齢になると早起きになるし。でもこういう解説を読むと、日に5時間程度しか寝ていなかったことがどれだけ脳と筋肉を酷使ししていたかよく分かる……。ごめんなさい。

この章で提案されている生活習慣を実行してみようという意欲が湧かないのは、自分の痛みが日常的ではなく一時的なものだからかもしれない。緊張性頭痛と低気圧時の関節痛を合わせても、月5日未満。慢性的な肩こりなんかに悩んでいれば、もっと真剣に読めただろうか。