読書記録

読んだ本の感想まとめ。

名探偵テスとミナ 金色のドレスを追って

名探偵テスとミナ 金色のドレスを追って (名探偵テスとミナ 2)

名探偵テスとミナ 金色のドレスを追って (名探偵テスとミナ 2)

今回は、前巻とはうって変わって読者の良心に訴えかけてくる真相。窃盗が悪って分別がつかない年齢じゃないので、償いの行動として店をお手伝いするシーンが描かれていたのがよかった。

少なからず店の客入りに影響が出始めていたようなので、自分ならテスのように寛大になれそうにない。客足が戻るまでは笑って会話できないと思う。信用って失うのは一瞬だけど、回復させるのは容易ではないので。人を許せるのは強さだ。

レディ・ハーヴェリングが最後にヴェロニカを叱ったのが意外だった(ごめん)。ずっとヴェロニカ贔屓しているように見えてたから。なんだか最終的にヴェロニカが今作で唯一の悪みたいになっちゃったけど、彼女、周囲の気を引きたいがために妹の株を落とすことで自分の地位を確かにしたいだけに見える。妹への憎悪は感じられないんだよな。いや、自尊心が高くて友達になりたくないタイプには違いないのだが。

欲を言うなら、姉妹のドレスがカラーで見たかった。ピンクがかったオレンジって、コーラルピンクみたいな色合いかな。

カラーページのドレス特集、どれも華やかで目の保養には違いないんだけど、上半身と下半身のボリュームに差異がありすぎて、コルセットの締め付けがやばそうとか余計なことを考えてしまう。