読書記録

読んだ本の感想まとめ。

名探偵テスとミナ みずうみの黒いかげ

名探偵テスとミナ みずうみの黒いかげ (名探偵テスとミナ 3)

名探偵テスとミナ みずうみの黒いかげ (名探偵テスとミナ 3)

伝説の怪物より、それを利用しようとする人間の悪意の方が厄介。野菜をずだ袋に入れて怪物に見せかけようっていう悪知恵が働くなら、王が王妃に贈った国の宝を換金しようとしたら即通報されるってことくらい、考えが及びそうなものだが。隠し場所が帽子の中っていうのは結構面白かったのに、動機が障子紙よりもペラペラすぎて一周回って突っ込めない。1巻の犯人と思考の方向性が同じ。2人仲良く一生幽閉されてくれ。

いっそ犯人が密かに王妃に恋をしていて、王妃になる前から恋をしていて、王と相思相愛なのが気に入らなくてその証であるネックレスを盗った、とかいう真相の方がまだ納得できるぞ。こんなドロドロの関係を児童書で書けるわけないんだろうけども。