読書記録

読んだ本の感想まとめ。

異世界薬局 2

三話 インフルエンザと、ある薬店の顛末

アニメでは調剤薬局ギルドのその後までは描かれていなかったから、ピエールのギルド町就任と加盟店の増加に心が熱くなった。真に患者の苦しみを和らげようとする薬剤師が、他国でもぐりを強いられるのはおかしいよね。

四話 檻から出た悪霊憑き

薬学系・有機化学系とガラス細工に密接な関わりがあるとは。驚いたけど、実験や調剤器具のガラスか。なるほど。

五話 薬神杖と、パッレの帰還

  1. 月並みな感想だけど、パッレがファルマの功績を知って(できれば目の当たりにして)恐れおののく日が楽しみである。ブリュノやサロモンの例があるから、自分より劣等だと馬鹿にしていればしているほど、いずれ強力な味方になってくれると思う。
  2. 女癖の悪さは誰か矯正してほしい。
  3. そして黒死病の発端は、パッレからもたらされたものだったのか。原作の展開の方が自然ですね。
  4. 巻末にあるデザイン案が、服装といい杖といい表情といい悪役のそれ。

六話 黒死病の上陸

高校時代に世界史選択ではなかったゆえに、現実に起きた黒死病についてほとんど知らなかった私が、自ら黒死病流行の経緯や終息後の経済発展に至るまでを調べるきっかけになった。人生、何が興味の引き金になるか分からないものだ。

八話 狙われたサン・フルーヴ帝都

どんな精神性の持ち主でも、命と等しく接する。そんな人格に私はたまらなく惹かれるんだと思う。

九話 ある邪悪な男の話

神術の生成水による慈雨や霧のシーン、アニメで見たらきっといちばんきれいだっただろう。

十一話 黒死病終息

  1. ついに薬学校の教授への道が示される。異端な能力もそれを活用するだけの意思もある者を、誰も暇にはしてくれない。
  2. カレー作り! ファルマに趣味嗜好を楽しむ気持ちがあって安心した。