読書記録

読んだ本の感想まとめ。

藤白くんのヘビーな恋 告白されてもこまります!

「仲よくしよう」って言われてベタ惚れになっちゃう藤白くんがちょろい。
でも人間関係が希薄なときに優しくされたら、ひとたまりもないか。
今後は、ヒロインの価値観やアイデンティティにも惚れこんでほしいところ。

「それにきっと、琴子もおれのこと好きになる。」

どれだけ時間がかかったとしても、恋の成就そのものは疑っていない姿に笑ってしまう。
自己肯定感が高くて大変いい。ヒーローはこのくらいの方がいい。

入院中のお父さんに代わって、弟たちのお世話や家事に奔走する頑張り屋の琴子ちゃんは、ヒロイン中のヒロイン。
ずるいじゃん。応援せざるを得ないじゃん。
でもこのタイプは得てして、負担を自分の内側だけに溜め込み続けて倒れて、いろいろぐちゃぐちゃになる未来が予想されるので心配だ。
藤白くんのおかげで回避ひとまずは回避できてよかったけど、これからも勉強と同好会の両立とか友達関係とか進路とかで何度でも危機は訪れるだろう……。

水島先生への気持ちが千切れるの、意外と早かった。てっきり3巻くらいまで引っ張るのかと。
幼馴染に特別な思い入れがあるオタクとしては、2人の赤い糸が繋がっていなかったのは非常に遺憾。
でも、先生が生徒に手を出すような倫理観のない教師じゃなくてよかった。そう、これでよかったんだよ。