読書記録

読んだ本の感想まとめ。

ハロウィンの花嫁 感想

www.conan-movie.jp
※ほぼネタバレしかありません。未見の方はくれぐれもご注意ください。
※展開順ではなく、思いついた順に書き殴っています。

4回目感想

  1. 観るたびに物語に奥行きが出てくる。
  2. 今回一番鳥肌が立ったのは、コナンが月を背負ってスケボーで飛ぶシーン。救えなかった麻生成実の死を、殺人者としての自分を救済したコナンの姿があった。目に届く範囲の人間を誰も死なせないし、殺させない。命を選別しない我らが名探偵。
  3. そこに降谷さんも無意識に惹かれているんだとしたら、降谷さんから江戸川コナンへの厚意は結構なクソデカ感情ってことに。赤井さんとコナンは両思いなのにね(言い方) あなたの強烈な感情はいつだって一方的だね。いつか、違法逮捕や拉致誘拐をしなくても、コナン自ら協力を買って出てくれるような関係性になれるといいね……。
  4. 「下で待ってるからな」をヒロが口にし、「下で待っててくれ」をゼロが言ったという事実に胸が震える。後者は死ぬ気なんてさらさらない!
  5. コナンから7年前のエピソードを聴いて空を見上げた降谷さんの、瞳の震えがよい。
  6. 主題歌は一番をコナンから麻生成実、二番は降谷零から警察学校組同期4人への歌として聴いた。
  7. 頭怪我してるんだったら、家で酒飲んでないで入院して!?

3回目感想

  1. レイトショー、本編が始まるととても静かなので、18歳以上のファンに強くおすすめしたい
  2. その椅子は、脚を組まなきゃ座れない呪いでもかかってるんですか? 普通に座りなさいよ
  3. 隔離された降谷さんの横にあったグラスの中身、公開日に観たときはよく分かってなかったんだけど、確かにおしゃれなボトルの水だった。酒ではなかった
  4. 降谷零が江戸川コナンを妙な画策なしに頼ったのは、確かに執行人のアンサーになってるし、ファンとしては嬉しい変化だ。でも一方で、公安のエリートが頼っている相手は、まだたった17歳の少年なんだよな、と思うとしんどくなる。彼は本来、まだ庇護されていい存在なんだ。コナンが巻き込まれるのは主人公である以上仕方ないけど……。警察庁! コナンと肩を並べられるレベルの、成人の民間協力者はいないんですか? コナンがあらゆるスキルにおいて筆頭なの? ねえ? この感じだと、将来警察庁への入庁を要請しかねない。そして新一は受けないと思う
  5. 上記をつらつらと考えると、改めて蘭ちゃんの存在を偉大に感じる。彼女は、工藤新一及び江戸川コナンを、ただの17歳の少年に戻してくれる唯一無二の人間なんです。つまりですね、名探偵コナンの影の主人公は毛利蘭なんです。ベルモットさんにはそれが分かってるんですよ
  6. 3年前のプラーミャVS同期4人では、誰も犠牲が出ていないように見えて、降谷さんの愛車が犠牲になっている……。
  7. 躊躇なく被疑者の急所を狙えるようになったんだな、って伊達さんがそばで見守ってる
  8. 花火ボールで爆弾を無効化したコナンを見て浮かべた笑顔は、歓喜ではなくドン引きを表していたと思う。いや、人力でヘリコプターに追いついたあなたも大概ですよ
  9. 墜落するヘリコプターの中でなんで殴り合ってるんだろう(冷静)
  10. 強い女に顔のいい男が頭を踏みつけられる姿はとてもよいものなので、推しカプでも同じ構図が見たいです
  11. 群衆の中のナイトバロンと降谷さんの2枚目の青山原画、私も見つけた!
  12. 巨大ボール=大きなカブという暗喩、知ってしまえばほとんど直喩に近い
  13. 目暮警部は村中さんの現役時代、彼が嫌いだったんですか? 憔悴しているところに、元同期からこんなこと言われたら、私だったら立ち上がれるか分からない。激励になってるようでなってないです
  14. エレニカ、夫と息子さんの殺害をプラーミャに依頼した人間には殺意が向かないの、確かに不思議
  15. ゼロ&ヒロを誘い出すためだけに捨て駒にされた、揺れる警視庁の爆弾犯……。まあ、同情はできない。貴様だって刑事二人を捨て駒にしただろ?

それから3年前の警察学校組、n番煎じだけど整理してみた。たぶんプラーミャは次の順番で殺意を抱いていた。

  1. プラーミャの右肩を打ち抜き、致命傷を残した諸伏景光。「拳銃」がNOCバレによる自決を示唆
  2. 丹精込めて作った爆弾をあっという間に解体・爆発を阻止した松田陣平。「爆弾」が観覧車での殉職を示唆
  3. 松田陣平の殺害を間一髪で阻止した伊達航。盾にした「車のドア」が交通事故死を示唆
  4. ビルを飛び越えて追跡してきた降谷零。殉職一歩手前で諸伏景光に阻まれた

プラーミャ視点だけ見ると、降谷零が4人の中で一番「お荷物」に見えるのも分からなくはない。分からなくはないけど、3年後の化け物じみた能力を見誤りましたね。

公開日感想

  1. 揺れる警視庁は、この映画を観ることで初めて完結する事件になった。あの頃コナン読者で、今離れている先輩方ー! 戻ってきてください!
  2. 真犯人に救いがなくて私好みだった。救いがないミステリーが好きだ……
  3. 予告通り、この映画に秩序はない
  4. ストーリーはここ5年くらいの劇場版と比較すると、割と分かりやすい。小中学生でも安心してストーリーを追えるぜ
  5. 降谷零の手負いカットは本当にあった
  6. 相変わらずコナンと降谷零は人間をやめている
  7. 蘭ちゃんの記憶がコナンの推理に繋がった。この映画の根底にはちゃんと新蘭がいる。ああ、これぞコナン映画だ
  8. 高木刑事の松田さんとしての最後の一言は、演技力とかマカデミー賞とか関係なく、高木刑事自身の言葉だったと思う。由美さんが「ハートが似ている」という言葉の意味が、やっと本当の意味で分かった気がする
  9. 物理的に最も拘束されたのは降谷さんだけど、精神的な一番の被害者は元警察官の村中さんだろう。元新婦ではなく、彼にこそ心療内科が必要だ
  10. 爆弾の規模は過去最高では? 街一つを破壊する爆弾……。そして花火ボールの規模も過去最高
  11. 哀ちゃんを守った小五郎が、私には渋谷を守ったコナンの次に格好良く見えたよ。ありがとう、彼女の人生を未来に繋いでくれて
  12. 次の劇場版は組織もの。ジンとシェリー激突? 組織ものは鑑賞にカロリーが必要ね。哀ちゃんの命がまた危険に晒されるのかと思うと、今から胃が痛い
  13. 主題歌の歌詞は、全般的に降谷零から同期4人への鎮魂歌だった。新たな解釈をありがとうございます。買ってエンドレスリピートします
  14. 爆弾の中和剤を作った風見さんは昇進していい
  15. 私が風見さんの立場だったら、自分のせいで窮地に陥った上長を見てメンタルぶっ壊す。中和剤を作ったのは、彼なりの贖罪だったのだろうか
  16. 萩原さんのアイデアが松田刑事の人生を一日延ばし、さらには渋谷を救った。萩原刑事は本当の意味ではまだ死んでいない。彼のような生き方をすることは、降谷さんや佐藤さんを始めとした、全警察職員の本望だろう
  17. コナンは安室透=降谷零と認識しているのだから、公安の地下シェルターでくらい本名で呼んでもいい気がするけど、コナンなりのけじめなのかもしれない
  18. 地下シェルターで脚を組んでる降谷零が、やたらめったら偉そう。執行人でスマホから盗聴していた姿とは別のベクトルで腹立つ
  19. 潜入捜査官のため、警察のデータベースから個人情報を抹消されている降谷零……。そして死因すら明かせない諸伏刑事……
  20. 今作の公安の秘密主義ぶり、純黒や執行人以上に好き
  21. 降谷零と高佐のニアミスがあるとは思わなかった。本名を聞いてしまったなら、潜入捜査が終わって本当の顔で会うことになったとしたら、絶対「あのときの」ってなるじゃん。でも降谷さんは、絶対この事件について捜査一課には語らないんだろう。このニアミス、原稿に反映できないだろうか……
  22. エレニカの復讐を最後の最後で止めたコナンの言葉は、きっと彼女にとって最も残酷だったけれど、抱擁はきっと赦しのそれだった。
  23. 警察学校のエリート4人がプラーミャの自尊心を叩き潰し、3年越しに法的に葬ったのか。エモい
  24. バリバリロシア語が分かるし喋れるコナン、哀ちゃん、降谷さん。コナン界の言語スキルどうなってるの?
  25. 登場人物が最小限に絞られている印象
  26. 蘭ちゃんの服装が終始大人しめ。さては間接的に彼氏のチェックが入ったな?
  27. プラーミャのウエディングドレスの中から出てきた黒の戦闘服、正直ギャップが好き。本人イカれてるけど
  28. タイトルがそのまま真犯人を指し示してる。なんてこったい
  29. 今回は推理力皆無(私)でも、コ蘭の会話で真犯人に辿り着けたね
  30. 高佐の結婚式、捜査一課の訓練だった!!! 悲しいやら、原作で描いてもらえる可能性が復活したから嬉しいやら、複雑な気持ち。でもエピローグの葬式シーンはチョット冗談きつい。高佐推しだったら理性が死んでた
  31. 高佐の似非結婚式のBGMが、揺れる警視庁の爆弾犯を追い詰めるBGMでもあるのが、シーンが相対的でより後者のヤバさをむしろ演出していて好き
  32. 僅かながらもシラコバファンと千葉苗ファンを喜ばせる演出、好きよ。というか白鳥警部の助言が的確すぎた。彼は完全に高佐を応援する立場に回ったんだな
  33. 電話を壁に叩きつけて「降谷零だ」って名乗るのは嘘予告でしたー(笑) まあ、原稿で言わせたので満足♪
  34. 蘭ちゃんが「自分の発言のせいで、子供たち全員の命を危険に晒した」と過剰に自責することがありませんように。悪いのはプラーミャだから
  35. コナンから爆弾の液が提供される前、シェルター越しに電話する降谷さん、普通に立ち上がったり胡坐掻いたり回転したりしてるけど、そのくらいの振動は影響ないんだ??
  36. 警察学校同期4人が手を重ね合わせるシーンに、5人の絆と(決して4人ではない)、普段会うことがなくても通じ合っている関係性を感じた。仮に降谷零が殉職したとき、彼ら4人は本当の意味で亡くなるのだろうか。そんなことはさせない、私の推しが
  37. コナン、エレニカを味方につけるのが早い。彼のなにがそうさせるのだろう
  38. ねえ、なんで警察学校組オンリー、映画公開日前の開催だったの……今警察学校組関連の作品読み漁りたい。覗いておけばよかった(血涙)

追記

  1. 緋色の弾丸への好感度の上をいくかもしれない。個人的に。緋色の弾丸は真純ちゃんが活躍したりコナンとの関係性がめちゃくちゃに好きだが、今回の映画は個人的な嗜好とかそういう次元を超越した、バランスの良すぎる作品だった。あれは全方位のファンが好きになると思う
  2. 「フルヤレイ」という名前の響きが捜査一課の刑事に知られた問題。目暮・佐藤・高木が本気で調査すれば、警察のデータベースでヒットしない=データベースから情報を抹消された公安の潜入捜査官、というところまで結び付けるのは案外簡単なのではないか? そしてそこまで知られた場合、「バーボン」にとって三人は脅威になるのではないか? バレ展開大好きマンとしてはこの展開は垂涎ものなのだけど、本編の動きにどの程度影響するのかを考えると、少し恐ろしくもある
  3. コナンは「フルヤって人」と頑なに「その人物については、風見刑事に存在を知らされました」体を貫いている。これが信頼関係の証明にあたるのか
  4. 今作は、犯人の動機について多くは語られなかった。結局、「警察学校組4人に粉砕された自尊心を取り戻すため」「自分を地の果てまで追いかけてくる民間組織をまとめて消すため」という2点の理由だけで動いていたのか。人の温度が感じられない動機。「無差別爆弾犯 プラーミャ」が誕生した経緯について触れられていれば、ミステリーとしての完成度が上がったように思う。尺が足りないか。本当に愉快犯でしかないのだろうか。
  5. 3年前は、対等な立ち位置の仲間と助け合って、凶悪犯をあと一歩のところまで追いつめた降谷零。ハイタッチをする姿からも、孤独は一切感じられない。今は、対等な立ち位置の仲間は誰に当たるんだろう。風見さん、は部下だから違うよね。コナンがそこに一番近いところにいるのかな。本当に、ゼロの執行人とはえらい違いだ。

パンフレット感想

  1. 地下シェルターのイメージボード、本編に出てくるイスより……というかあまりにも玉座人智を超えた印象、かあ。
  2. 降谷零のインタビューページ、「本来インタビューを受けるはずだった人」って誰の設定なんだろう。
  3. 虫唾が走るなら、自分から話を振るなよな(笑)
  4. その豪奢なイスに座ってインタビューを受けたんですか? ネクタイは緩めずしっかり締めて、腕まくりするのもやめたらどうでしょうか。あとガン飛ばすのもやめてください怖いです。わざとやってるのか?