読書記録

読んだ本の感想まとめ。

うわさのズッコケ株式会社

子供の頃に読んだ面白さのまんまだった。
株式会社の仕組みや儲けを出す仕組みの大枠が、物語を読み進めるにつれて形を成していくのがすごい。
三人組は島田先生や大川高校バザーのおかげで、株主たちに配当金を支払うことができたけれど、物語中盤の「当てが外れて大量の在庫の処理方法が分からない」状態で倒産する会社は、現実にたくさんありそう。
そう考えると作中で登場人物が言っている「お金を稼ぐことの大変さ」だけじゃなくて、「会社役員としての従業員、株主に対する責任の大きさ」「社会の中での会社の役割」みたいなところも伝わってくる。会社経営は生半可な覚悟でできるものではない。