読書記録

読んだ本の感想まとめ。

ズッコケ宇宙大旅行

巻末の調査結果のセンスが好き。子供心には小難しいのだけど、

  1. 三人組のgkbr大群との敵対は接触計画の一部だった
  2. 接触対象を力のある指導者などではなく、少し能力の劣る未成年者にした
  3. 地球人のイメージを修正する必要性

このあたりに着目すると、この調査結果を記した調査委員の有能ぶりが窺える。

現実にあと1世紀くらい経ったら、地球人も銀河系宇宙連盟の末席に加われないだろうか。
星間移動が庶民にも手が届くようになれば、惑星同士の輸出入はもちろん、惑星旅行だって夢じゃないのだ。
銀河系宇宙連盟の一員になるにはきっと、地球内どころか日本国内でワクチン陰謀派がどうとか、コロナ脳がどうとか、帰省の禁止がどうとかで喧嘩している場合ではないのだろうが……。
銀河系宇宙連盟加入の夢が、後スキップで遠のいている。

なお、gkbrについては正式名称を書き記しておくのはおぞましいので、伏せておくことにする。せめてダンゴムシあたりにしてほしかった。
一度撤退してしまったとはいえ、gkbrの大群を相手にしても昏倒しなかった三人は実に勇敢であった。
私なら間違いなく気絶している。ある意味シリーズ一番のホラー作品である。