読書記録

読んだ本の感想まとめ。

仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?

人間の絶え間ない高度の注意力を必要とするものがあれば、それは「作業そのものに設計ミスがある」

小耳に挟んだことはあるものの、失敗学を研究している著者の解説を読むと納得感がある。
この本で紹介されているテクニックは、すべてこの一文に集約できるのではないだろうか。
私も自分がミスしたときや周囲の人のミスを目の当たりにしたとき、個人の注意力の問題だと切り捨てるのではなく、現状の仕組みのどこに欠陥があるのか問い直す癖をつけたい。

ダブルチェックのやり方、メールの添付ファイル機能は使わない、自分の工数を把握するなど、有用なテクニックが数多く紹介されていてとても役立った。
6章の「話し言葉は一段階具体的にして復唱する」ができる人は絶対仕事ができる人だと思う。「言語化」はあらゆるビジネススキルの基礎になっている気がする。