- 作者:東野 圭吾
- 発売日: 2005/08/12
- メディア: 文庫
読者にあらかじめ登場人物の関係性が知らされる時間移動ものはあまり見ない。
親の若年時代って、本人が後々子供に語るほど立派なものではないことも往々にしてあるだろうな、と思った。
幼少期、特に就学前って親が世界の要素のほとんどを占めていて、無意識レベルで親の言うことはすべて正しいと絶対視していた時期が私にはあったので、時生もそうだったんだとしたら、実父の若気の至りは見るに堪えなかっただろうな。個人的にはむしろ時生視点の方に興味があるんだけど、どっちも読めたら情緒がなくなるような気もする。