今回もハルヒの与り知らぬところで周囲がドタバタして、なんとか収まるところに収まった。ラストは当たり前といえば当たり前なオチだけど、どちらかというとこのシリーズは周囲のドタバタの過程を楽しむ作品だと思う。
シャミセンの貫禄がすごい。個人的にはシャミセンというより、師匠と呼ばせてほしい。
みくるちゃんと古泉くんは、涼宮ハルヒへの解釈という観点では永遠に歩み寄れないのね。普段の会話からは目立った軋轢を感じないから、余計に寂しさを覚えるね。
「画竜点睛を欠く」なんて高校生でするっと出てくる慣用句かな? キョンもモノローグを読む限り知識に富んでいるし、彼らは普通の県立高校なんて言うけど実はそこそこ頭いい進学校では?
どれもこれも、この半年間で朝比奈さんの肌の温もりを知った衣類の数々である。
コスプレのことをこんなに気持ち悪く表現できるのは才能だよキョン。
キミとそちらのお嬢さんがあたかも会話しているかのような行為を働いたとして、それが正しい意思伝達をおこなっているかどうかなど、だれにも解らないのだ。
この世の真理だと思う。愚かな私は油断すると相手に伝わっている前提で話してしまう。こちらの伝えたいことなど基本伝わらない前提で話さないと、無駄に齟齬を生むことになるのに。
古泉くんの理屈っぽさ、今読むと何故か相当鬱陶しく感じる。高校の頃はそんなことなかったのに。
あの頃は今以上に馬鹿だったから、「なんか難しいこと語ってる」で済んでいたのだろうか。