読書記録

読んだ本の感想まとめ。

「怒らない体」のつくり方――自律神経を整えるイライラ解消プログラム

怒りという感情をビジネスの現場ではなく、医学的な側面から言及した良書。怒り発露させるという行為が、いかに百害あって一利なしの行動なのかよく分かった。
自分はこれまでの人生、それほど短気ではないつもりだったけど、後悔や緊張も広義の怒りに含まれるのだとしたら、私の自律神経は日がな一日乱れているのでは?(何しろうつ病患者だからね! 後悔するのと緊張するのが仕事みたいなもん)

目次の前にある自己診断は 交感神経が高く、副交感神経が極度に低い という結果が出た。「病気になりやすい状態。この状態が続くと、体のあちこちに不具合が生じる」とのこと。申し開きできねえ。

第3章を読み終えて、怒りはもはや自傷行為なのだと感じた。ひょっとしてマッマが短命だったのは、まったく価値観が合わず言い争いが絶えない夫や、出来損ないの娘(私)にいつもイライラして自律神経が乱れがちだったから……? やっぱりマッマの病死の半分は私のせいじゃん(鬱)(不定期に起こる自己否定)
短気な人は老化が速い。ということは、逆に考えれば、毎日キレ散らかしている人は早逝を望む人ということか?

発症以降、狭義の怒り(他者に対してイライラする)ことは滅多になくなった私。怒りにエネルギーを回せるほど余裕のあるカロリー摂取をしてないのが理由だと思ってたけど(これはこれでかなり問題)、4~5章で挙げられている習慣やコントロール法は、知らないうちにちらほら実践できていた。

  • 丁寧な動作を心掛ける(元々とろい人間で、素早く動くことが苦手)
  • 暴飲暴食をしない(基本的に人の6~7割程度しか食べられない)
  • 飲酒をしすぎない(そもそも服薬の関係上、アルコール摂取を禁じられている)
  • 怒りを口に出さない(文章化することはあっても、声に出すことは滅多にない)
  • 待ち合わせや出社時間などは、10分の余裕を持つ
  • 苦手な人に付き合わない、もしくは必要最低限の接触に留める(親兄弟が苦手なので、必要に迫られた時以外連絡しない)

怒りが生じてしまった後の対処法はごくありきたりなものが多かったけど、自分の感情を押さえつけるより、そもそもその感情が生まれる状態にしない方が効果的だよね。嗅覚で気持ちを落ち着かせる方法はあまり注力したことがなかったので、いい香りのするハンドクリームでも買おうかと思う。

でも「怒りをコントロールできれば、ほかの健康法はいらない」は過言でしょう。どんなに穏やかな人間でも、睡眠を日に4時間しか取っていなかったり、朝食抜きで活動したりすればいつか倒れると思う。