読書記録

読んだ本の感想まとめ。

ポケット版「のび太」という生きかた

ポケット版「のび太」という生きかた

ポケット版「のび太」という生きかた

  • 作者:横山泰行
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 単行本
普段自己啓発本を読まないせいかもしれないけど、自己啓発本としてはメッセージ性が弱いというか、抽象的すぎるというか、のび太というキャラクターを360度色々な角度から見ようとした結果、焦点がぼやけてしまった気がした。著者のドラえもん愛はひしひしと伝わってきたので、自己啓発本というよりはキャラクター解説本として読んだ方が楽しめると思う。

出来杉君のEQを指摘するページは、客観的に数値化できない角度からキャラクターを解釈していて新鮮だった。ただその難点をカバーしても尚余りある能力があることもまた、処世術のひとつだとは思う。というより日本人は右に倣うことを良しとするから、彼がEQにすら長けていたとしても突出した人間はどうせ叩かれるのだ。