読書記録

読んだ本の感想まとめ。

罪の声

罪の声 (講談社文庫)

罪の声 (講談社文庫)

6章まで展開が緻密で、読了に1ヶ月近くかかってしまったけど、読んでよかった。
映画は映画、小説は小説で楽しめた。

現実に起こったグリコ・森永事件の参考文献も読んでみようと思う。
私は平成生まれ。当時の記憶を持つ人の苦しみは、容易には想像できない。
作中の俊也以上の年齢の読者は、この物語を読み終えられるのだろうか。

犯罪の後遺症で長く苦しむのは、結局社会的弱者なんだと痛感。
途中株やら利権やら小難しいことが出てくる割に、犯人側の動機がしょうもなさすぎて溜息すら出ない。阿久津のような真摯な記者が靴底をすり減らした意義はあったのだろうか。あったのだと思いたい。生き別れた親子が再会できたのだから。

私が俊也の立場だったなら、三十年以上も事件の亡霊に追いかけ回された聡一郎の人生を知って、何不自由なく生きてきた自分の人生との乖離を罪だと捉えると思う。

テンポは映画版の方が好きだけど、阿久津の価値観や俊也との距離感は原作の方が心地いい。

名探偵コナン 96巻

FILE.1 女性警察官連続殺人事件

  1. 28歳で警部補って、出世頭だと思った。巡査→巡査部長→警部補でしょ?
  2. 犯人の回想「ヨロシクね由美♪」に嫌な予感しかしない。具体的には、被害に遭った女性警察官の友人の「由美子」じゃなく、宮本由美の方が標的にされる予感しかしない。
  3. 今回犯人の動機がすでに見えてる。恨まれている心当たりで挙げられている3人のうち誰が真犯人にしろ、完全に逆恨みで腹立つ。コイツが殺した2人は職務を遂行しただけなのに。
  4. ポアロに向かうコナンを遠目に見ながらスマホを操作する(誰かと連絡を取っている?)黒田さん、あからさますぎて逆に怪しくない。
  5. 博士がよく「免許証が見つからなくて…」と言い訳してる時も思うんだけど、免許証って強力な身分証明書だから、所持している人は常に財布とかに入れて携帯しているものじゃないの? 私は車乗らないし免許も持ってないから、そのへんの事情がよく分からない。
  6. コナンが只者じゃないと気付いているのに、なんで江戸川コナンと工藤新一を結びつけないんだろう。ひょっとして工藤邸での邂逅で優作さんの口から知らされた可能性もある?
  7. 10分起きに電話してくる彼氏は、通常時ならかなり重い。けどまあ、女性警察官(しかも由美さんと同じ交通部所属)が連続で殺されたこの状況なら、秀𠮷に同情するかな……。
  8. 彼氏の家で徹夜で麻雀する精神力と体力がある女性なんて、由美さんくらいのものじゃないだろうか。次の日仕事なのに徹夜ってすごすぎる。
  9. あ~~~~~やっぱり由美さんが襲われてしまった! これ本誌で追いかけてたら、1週間気が気じゃなかったに違いない。調べたら由美さんって21世紀に入る前から登場しているキャラクターらしい。そんな古参キャラクターが鬼籍に入るなんてそんな……。

FILE.2 駐禁の標識

  1. 由美さんの策だったんかい! 心臓に悪い。どこも怪我していないみたいでよかったよ……。
  2. 交通部の新人=初恋の女の子、にまだ辿り着けていない(考えてはいるが肯定できない)男を見て、目暮警部の声で千葉~~~!!! って言いたくなる。
  3. 由美さんと苗子さんって年齢は5歳と離れていないと思うんだけど、そんなにジェネレーションギャップある? 由美さん直近でカラオケに行ったの何年前よ?
  4. こういう会話ができるってことは、2人の間には先輩後輩の力関係はなく、フラットな関係なのね。
  5. DQNはどこに目つけてるの? 由美さんのスカートのどこがミニ丈なの? せいぜい膝上2~3cmでしょうが!
  6. 昴さんのDQN共を黙らせた技なに? これもジークンドー? 怖すぎる。
  7. 赤井さんと由美さんの初対面だ! 「とても警護が必要な女性には見えんがな…」まあ完全に受け身で男に守られるようなタイプは、警察官の中にはあまりいないと思う。
  8. 弟の頼みを引き受ける赤井さん、兄としての貫禄が滲み出ていていい。紛れもなく長兄だ。
  9. 「スケボーのバッテリーが切れちゃって…」本当かな? そういうことにして、ガードの緩い千葉刑事から捜査情報を引き出そうとしてない?
  10. 苗子さんが襲われている姿を見て「ラブの予感♡」「どういう理由で2台を使い分けてるんだろう」と真っ先に考えた私は性根が腐っている。彼女の身を案じろよ。でもなんで、由美さんじゃなくて苗子さんが標的にされてるの?

FILE.3 「ミケ」じゃなくて

  1. 抵抗できない女性に暴力を振るう男の髪の毛をぶち抜きたい。社会的に死ねばいいのに(もうすぐそうなるけど)。こんなクズのために、優秀な交通部の2人が葬られたかと思うと、悔しさで唇を噛みちぎりたくなる。
  2. 千葉刑事も武道の心得があるのかな? 犯人を確保した姿は文句なしに格好いい。これでもっとスマートな体形なら……って思うけど、ヒロインがありのままの彼が好きならOKです。
  3. 幼馴染大正義! 千葉苗が成就した記念すべき事件じゃん。苗子さんに暴行した犯人にはできるだけ苦しんで最期を迎えてほしいけど、コイツのおかげで千葉苗が成立したと思うと全否定でもできねえ。ちくしょうめ。
  4. 結局今回の事件、由美さんは危険とは無縁だった。それどころかセキュリティが整ってそうな高級マンションで爆睡してた。安堵したやら拍子抜けしたやら。青山先生、読者の予想をいい意味で裏切るのがお好きですよね。
  5. 黒田管理官が安室透をバーボンって呼んだシーン、上記の理由から読者を「ラム=黒田管理官」という間違った方向に誘導したいんだと思う。黒田管理官は公安としての降谷零の上司じゃないかと踏んでるんだけど、さて真実は。
  6. 黒田管理官がラムにしろそうでないにしろ、秘匿しなければならない話をポアロの店先でして大丈夫か? 梓さんやマスターに聞かれる可能性は?

FILE.4 氷中

  1. やっぱり服部が、ほっぺチューをガチのキスだと誤解してて笑う。なんでこの人、推理力だけじゃなく恋愛面でも新一をライバル視してるの笑
  2. 新一が蘭ちゃんの所持するブラの種類を把握していた例の事件で精神を鍛えられたのか、服部が和葉ちゃんの唇をガン見してキスの味を想像してるくらい何も感じなくなった。むしろ可愛いもんよ。
  3. 大阪組が(劇場版を除いて)キッド関連の話に関わるのって初めてな気がする。諸伏警部がいるのも新鮮。
  4. 逆に今回園子がいないのが不思議。相談役にくっついて絶対登場するはずなのに。
  5. 「唇を頂きに」ってところだけ切り取って聞くと、服部みたいにキスの方を連想してしまう笑 快斗は青子ちゃんの本物の唇の方はまだ奪えていないんでしょうね。

FILE.5 入替

  1. キッドが平次と和葉ちゃんの恋愛模様を企ての一部にしようとしてる、ように見える。
  2. 小五郎の「あんたなら新聞社をまるごと~」っていうモノローグが珍しく鋭い。
  3. 服部のキッドに対する認識がまだ薄すぎるけど、和葉ちゃんとキスすることで頭がいっぱいのようで。あんまり幸せそうだからそっとしておいてあげよう。
  4. 和葉ちゃんの服にコーラをぶっかけた外国人女性が怪しすぎて浮いてる。キッドの仲間では? 今回は和葉ちゃんに変装しようとしているのでは? →キッド本人だったか笑
  5. 大阪弁も完璧にコピーしていてすごいな。今回、キッド側の思惑も垣間見られるから楽しい。
  6. そしてやっぱりキッドに恋心を懐柔されていて爆笑。偽物の胸の素材は何だろうか。

FILE.6 翻弄

  1. 諸伏警部の電話で、スコッチ=公安=諸伏警部の弟=諸伏景光が示唆されたのか。赤と黒のクラッシュ以降、組織と無関係の事件がどんどん少なくなってきている印象。最終決戦はそう遠くないのだろうか。実兄に彼の死が知らされていないという事実がしんどい。
  2. いやコナン、それは考えすぎだ。今のお前のライバルは、和葉ちゃんの唇しか頭にないぞ。
  3. キッド、調子に乗って墓穴掘ってて爆笑。ファーストキスかどうか知らないけど、もう諦めてあげちゃったら? 男同士のキスはノーカンにすればいいじゃん(他人事)

FILE.7 遺品

  1. 新一も人のこと言えないからな。11巻で英理さんと再会した事件のときとか、JKトリオ秘密のカフェ事件のときとか。忘れたとは言わせないからな。あ、でも事件の真相にはさっさと辿り着いてたなこの探偵。やっぱり探偵としての力量は、服部より新一の方が上回るんじゃ?
  2. コナンと諸伏警部以外は、和葉ちゃんの正体に微塵も気付いていなかったようで泣ける。見破れなかった面子じゃ、永遠にキッドを捕まえるのは無理だな。
  3. よりによって青ノリを相違点として挙げるとは迂闊。女心をまるで分かってない。そもそもこの事件の冒頭から、和葉ちゃんの歯に青ノリはついてないと思う。
  4. 坂本龍馬の時もそうだったけど、こういうふうに被害者に寄り添って加害者に一泡吹かせるやり方が、民間人からの人気を集める所以の一つなんだと思う。犯罪者というタグ自体は詐欺師も怪盗も変わらないけど、キッドの方が一本筋が通ってるというか。
  5. 「ホラ、丸印が付いてるだけで…」どう考えても封筒の送り主降谷零じゃん。
  6. 「伊達さん達がヤンチャしまくったせいで…私達の年だけ規律が信じられないぐらい厳しくなってたんだから!!」警察学校組何したの。全員頭キレそうだから、規律の穴を突いて色々やってそう。早く99巻に追いついて、警察学校編の履修を急がなければ。
  7. 佐藤刑事が留年してなければ、彼女は28歳もしくは(誕生日前なら)27歳ってことかな。
  8. あ、バーボンの回想に登場した、銃弾を受けて壊れたスマートフォンだ。ようやく諸伏警部は弟の死を知ったのか。ここで完全にスコッチと諸伏警部の弟が紐付けられた。
  9. 降谷零と諸伏景光、小学校低学年頃から苦楽を共にした仲だったのか。一番心を許せる相手だったのかも。喪われた己の半身。そりゃあ、親友が死んだ現場にいた赤井秀一を恨みもするわな……。
  10. 諸伏高明(現警部)と諸伏景光(元公安所属)を産んだご両親何者。兄弟共にスーパーエリート。
  11. 諸伏警部と降谷零の邂逅がいつか読みたい。

FILE.8 代役君

  1. 真純ちゃんの顔を見るのがすごく久し振りな気がする。「マリアちゃんをさがせ!」で見てるのに。本誌に直すと3ヶ月以上ぶり? だもん久し振りだよ。会いたかったよ~~~!!!
  2. 京極さんは役者じゃなくて、空手家兼園子の旦那なのでダメでーす、すでに売約済みです。とはいえ園子が誇らしい気持ちになるのは分かる。
  3. 「か、かわいい♡」じゃねーよ監督、鼻の下伸びてんぞ。公安に社会的に消されたいの?(圧)
  4. それはそれとして、世蘭のコマは何時間でも眺めていられる。2人とも顔がいい。見たいけど見せたくない。
  5. 「金目当てのビッチが…」はあ? はああ??? ちょっとこの俳優ぶん殴ってくる。鈴木財閥の令嬢を愚弄したら日本中&400戦無敗の空手家を敵に回すってこと、思い知るがいいよ。園子の寛大さには頭が上がらない。
  6. この徳園って俳優、周囲は自分を敬って当然っていうプライドの高さが言葉の端々に滲み出ていて鼻につく。他のスタッフから色々恨まれてそう。殺されるのコイツかな?(最低)
  7. 本当に地面に落ちて死んでしまった。さすがに良心の呵責を感じた。
  8. また京極さんが容疑者にされるパターン……?

FILE.9 妙な薬

  1. コロナ禍になってからというもの、咳をしているにもかかわらず顎にマスクをしている人間にもやるようになってしまった。お前の鼻は口の下に付いてるのか?
  2. 悪気はない悪戯って、悪気がある犯罪よりタチ悪くない? 物心がついたかつかないかくらいの子供が虫を虐めるのと一緒で、更生のさせようがないと思う。
  3. 窓の外にあるスマホについて言及するコナンと真純ちゃん、息がぴったりすぎてあらかじめ打ち合わせでもしたのかと思うレベル。
  4. 真純ちゃんがコナンを抱え上げてカメラの映像を見せてる。違和感が仕事してない。コナン、お前はそれでいいのか。もはや正体に気付かれていることを受け入れている?
  5. 犯人に気付いたらしい助監督、第2の被害者になるフラグが立ってる立ってる! 警察にすぐ話せばいいのに。金を強請ろうとでもしたのだろうか。
  6. 真純ちゃんがバチバチにコナンの正体を暴きにかかってて笑う。しかも本人に聞くと上手いことはぐらかされるって分かってるから、弱点である蘭ちゃんに狙いを定めるという。他でもない蘭ちゃんにバレるのがダントツでヤバいもんね。

FILE.10 世良の追求

  1. 扉絵の世良真純の顔がいい……(恍惚)
  2. 主人公が焦ってる顔を見ると楽しくなる(最低)(47巻のバレ話とか最高に好き)
  3. ちっ、学園祭で哀ちゃんをコナンに変装させた一件で首の皮一枚繋がりやがった。さすがに咄嗟に「そのときの江戸川コナンは別人の変装だったのでは?」と切り返すことはできなかったか。惜しい。コナンの弱みを握るまでもう少しだったのに(最低) でもジト目も可愛いのでOKです。
  4. フラグ通り助監督が殺されてしまった。捜査中にあっさり毒殺を遂行させてしまった探偵と警察に、若干の不甲斐なさを感じる。まあ、助監督が狙われるなんて犯人を除いて誰も予想できなかっただろうけど……。

FILE.11 大人びてる子

  1. コナンの誤魔化し方が下手すぎていっそ哀れ。お母さん元大女優なのに、想定外の出来事への対応力がないよね。ひょっとしてトランプゲームの類で、不都合なカードが手元に来たら顔に出るタイプですか?
  2. 「少女の姿で帰って来たのを目の当たりにしなきゃね!」ここで領域外の妹=メアリーさん=真純ちゃんのママと明言されたね。このときの真純ちゃんの心情が知りたい。
  3. 周囲の人には「危険に晒さないために」コナンの正体を伏せてるけど、もう諦めて全部打ち明けちゃえばいいのに。真純ちゃんはお母さんが組織の犯罪に巻き込まれてるんだから、コナンが正体をばらしてもばらさなくても危険と隣り合わせなのは変わらないと思う。むしろ「江戸川コナン=工藤新一」は組織の敵対者であり、世良真純の味方であることが分かれば、彼女の心の安寧に繋がる。
  4. 父は死亡、長兄も死んだと聞かされ、次兄とは頻繁に会うことができず、子供の姿になった実母を世間から隠しながら逃げ回る日々。気を抜く暇がないだろうと思う。新一は同い年だし、おそらく同程度の推理力を持つ探偵だし、多分今真純ちゃんの味方として一番近い立場にいるんだよ。後生だから、彼女が気を抜ける場所を新一の隣に作ってあげてくれ(でも緋色の弾丸を見る限りでは、まだ正体を明言していない……)。
  5. 3年B組金八先生の兼末健次郎を思い出した。まだ未成熟な心と体で、弱い立場にいる親を必死で守って、弱音を吐ける場所がなくて、いつも神経を尖らせている。真純ちゃんはまだ、保護者に扶養されていていい年齢なのに。
  6. まあ立場を明かすのは安室さんでもいいんだけど、さすがに存在すら秘匿された警察官が、女子高生にホイホイ正体をばらす理由付けができない。真純ちゃんの立ち位置で、安室透が公安だと自力で気付くのは無理があるし。
  7. 「ベルツリー急行で会ったあの子か…」このコマは世哀コマです(幻覚) この2人も最終話までにお互いが従姉妹同士だって気付いてほしい。哀ちゃんの方が年齢が上っていうのがいいよね。真純ちゃんが志保姉って呼ぶ妄想だけで2~3日は楽しめる。
  8. 哀ちゃんは組織壊滅後も灰原哀としての人生を選ぶんじゃないかって気持ちが自分の中で優勢。でも真純ちゃんに「安心して気を抜ける場所」を作るために、宮野志保としての人生を選ぶ彼女も乙ですね。
  9. 緋色の弾丸で少年探偵団が哀ちゃんのご両親の勤務先について知っていたのは、このシーンに由来していたのね。納得。
  10. ずっとAPTX4869の開発者は宮野志保だと思ってたけど、元を辿れば彼女のご両親だったのね。

押絵と旅する男

押絵と旅する男 (立東舎 乙女の本棚)

押絵と旅する男 (立東舎 乙女の本棚)

すごくひたむきな恋心が描かれているように見えてその実、「二次元の少女に恋焦がれ我を忘れた男が、遠眼鏡の力で少女のいる世界に行った。ずっと幸せだったけど、ここ数年老けてきて少女と年齢が開いていくのがつらい。離れたくない」って話。
私が「生まれ変わったら帝丹高校2年B組教室の丸時計になりたい。そうしたら毛利蘭と世良真純の学校生活を観察できる」とか「毛利蘭と同居して手料理を毎日食べたいだけの人生だった」って妄想してるのと本質は変わらないじゃん。
100年近く前に、二次元に心酔するオタクの姿を第三者視点で書いた江戸川乱歩大先生、何者。さすが江戸川コナンの片割れだわ(?)

私はオタクなので兄の方の心情に心当たりしかないけど、推しとかいない人がこの話を読んでどういう印象を抱くのか気になる。

弟が兄思いすぎて居たたまれない。主人公みたいにドン引きするどころか、兄に同情すらしてくれて……。この兄にこの弟は勿体なさすぎる。

名探偵コナン 95巻

FILE.1 薄紅の回答

  1. 江戸川コナンの正体に関わる会話を、その秘密を知らない(はずの)人の近くでするんじゃない! たとえひ声を潜めたとしてもだ! 服部、蘭ちゃんの前でこれまでに何度も「工藤」って呼んだのを誤魔化してるし、マジで危うい。博士や哀ちゃんや両親がどんなに秘匿を徹底したとしても、いつかコイツからあっさり正体がバレかねない。まあ読者的にはバレ世良コは大歓迎だが。
  2. 服部・新一・真純ちゃんの高校生探偵3人が並んでいるコマが眼福。アニメでは魅力が50倍は増してた。ここ大ゴマじゃないのが口惜しい。3人とも嬉々として推理を語る姿が凛々しくていい。
  3. ホテルの天井に絵の具なんか塗ったら器物損壊罪では? ホテル側に損害賠償を請求されるのでは? 15階もある高級そうなホテルで……。まあそれ以前に人殺してるけど。
  4. 付箋で覆い隠したくらいで「何もない」と認識するとは、本当人間の目ってあてにならない。
  5. 昔着ていた学生服をまだ所持している京都府警の刑事たち、物持ちが良すぎないか?
  6. 新蘭のほっぺチューを最終ページの大ゴマに据えるという演出、青山先生の「新蘭を絶対に幸せにする」という気迫を感じる。修学旅行編冒頭のツーショットももちろん興奮するのだが、このコマに色付けて、コナン公式アプリで壁紙として配布してほしい。

FILE.2 濃紅の予兆

  1. 修学旅行編は紅、時計じかけの摩天楼は赤。やっぱり新蘭のカラーは濃い赤系統。
  2. この話の8割は新蘭が占めるんだぜ? やべーよな。
  3. ほっぺへのチューなのに照れまくっている外野3人が微笑ましい。と思うと同時に、「え、ほっぺくらいで……?」と首を傾げている私はティーンズラブものの読み過ぎなのかもしれない。
  4. 真純ちゃんの表情に哀傷の色が見えないことに安堵したり寂しさを感じたり、心が忙しい(昔は真純ちゃんが本気で10年前の新一との出会いをずっとあたためて、恋に昇華させたんだと思っていた)。
  5. ヒロイン好きとしては、園子と真純ちゃんの間にいる中道が邪魔でしかねえ。
  6. 蘭ちゃんがありったけの勇気を搔き集めてほっぺチューしたのかと思うと、致し方ないと分かってはいても、キスをし損ねた新一に「甲斐性なし」と感じてしまう。
  7. 新一の体が縮む時に出てる煙? って第三者には見えないのか?? 明らかに体調不良とはベクトルが違うのに。
  8. 実際の6歳男児の平均身長(115cmくらい)で、服部が背負ってるリュックに収まるのか?
  9. 服部の「キバの姉ちゃん」呼びが気に入らない。もっと言い方ないのか。
  10. 「急用で修学旅行途中辞退」が許容される高校。先生方の寛容さに感謝しなよ新一。
  11. 見開き2ページの沖田くんと蘭ちゃんの会話は、YAIBAファンにはご褒美シーンだね。新蘭ファンとしては誤解が解けて一安心。蘭ちゃん、信じてた! 新一はこの真相を知らされたんだろうか?
  12. 沖田くんが紅葉ちゃんのことを「オッパイ」って呼んでるの、多分発想が小学生時代から変わってねえ。その言葉センスのままだと、君の恋は永遠に成就しない気がするよ。
  13. 蘭ちゃんがずっとガラパゴス携帯を大事に使ってるのって、新一の贈り物だからだよね? そんな彼女が愛おしいけど、そろそろ新一はスマホを送ってあげて。時代はどんどんスマホ持ってて当たり前の仕様になってきてるから。
  14. 新一の修学旅行の参加の主目的がラブコメだった一方で、真純ちゃんは「江戸川コナン=工藤新一と、解毒剤の存在の確信を得るため」だったのかと考えると胃が痛む。まだ17歳なのに、これまでどんな生き方を強いられてきたのかと思うと……。だってメアリーさんが「逃げ回るのは」って明言してるし。彼女の青春はどこにあるの。
  15. 予備の薬を使わなかったのは英断だったと思う。哀ちゃんは意地悪じゃないよ、服部お前に哀ちゃんの何が分かるの(キレ
  16. 服部からは角度的にガチのキスだと思われてる? ハードル上げてるのは服部自身だよ。新一にいらん対抗心燃やすな。
  17. 「女の子の方はボーイッシュでかわいかったらしいっス♡」って呟いた人間、今すぐそれを消さないと某公安に社会的に消されるぞ。真純ちゃんの可愛さが全国的に知れ渡ってしまう。
  18. 帝丹高校内部には口止めできても、偶然居合わせた民間人の口止めまではできなかったか。
  19. 最終ページで最も怪しいのは、APTX4869の被験者リスト? を見ている1B副担任の若狭先生だけど、あからさますぎて逆に怪しくない気もする。ジョディ先生がベルモットではなかったように。
  20. この最終ページらへんが、アニメではカットされてたの意味が分からない。それとも次の事件の頭に食い込ませたのか?

FILE.3 じっとしてなさい!

  1. おでこで体温測られてるコナンが羨ましい。この手の接触にはいつまでたっても慣れないよね。
  2. 「わたし達、付き合ってるって事で、いいんだよね?」蘭ちゃん(彼女!)からのメールを読み返す姿は、紛れもなくただの恋する男子。普段某公安やFBIとの接触が多いから忘れそうになるけど、この男高校生だったなって思う。もらって嬉しかったメールって何度も読み返しちゃうよな。
  3. 哀ちゃんが焦りまくってるコマ、「うちの愚息がすみません」って気持ちになる(産んでない)。
  4. 新一の両親がロサンゼルスにいるってことは、マスコミには伝わってないのか。
  5. 52巻で登場したマリアちゃんが、40巻以上飛んで再登場するのは不意打ちだった。
  6. 工藤ファミリーを語り合うブログがあるところを見ると、3人それぞれ非公式のファンクラブもありそう。赤井ファミリーはヤバいが、工藤ファミリーも負けず劣らずなかなかヤバい。世間への影響力が。
  7. コナン界にある、小1がハマれる、82巻も続いてる漫画がちょっと気になる。

FILE.4 焦ってんだよ

  1. SNSのこんな呟き一つで…こんな大騒ぎになるかねぇ…」なるよ。現実じゃ、呟き一つでトイレットペーパーが店頭から消えたこともあったよ。SNSの拡散力を舐めすぎだな。
  2. テレビ番組のニュース映像に映されてるの、迂闊すぎていっそ笑う。服部が和葉ちゃんから電話を受けた時点で、その可能性を考えるべきだったね。沖矢さんや安室さんならこの手のヘマはしないと容易く予想できるあたり、工藤新一がまだ高校生であることを思い知らされる。
  3. 「い、いいじゃない…そ、そうなんだから…」蘭ちゃんの表情が可愛すぎて悶える。よっ、公認カップル!
  4. 探偵団3人からの「コナン君に聞こう」という提案に渋いリアクションをする哀ちゃんの表情が好き。このシーンではコナンへの好意がかなり薄れてるな笑

FILE.5 ホラ♡

  1. 手を差し出す優作さんの顔が良すぎる。新一も20年後にこの顔になるのかと思うと良い。
  2. 服部が今回はいい仕事した。あれは沖田だと言い切る、その潔さやよし。
  3. ホラ♡ の蘭ちゃんの表情、優勝。メインヒロインにしか出せない魅力がある。
  4. 「安室さんってクリスマスに予定とかあります?」初見のとき、梓さんのこのセリフにビビり散らかした記憶がうっすらある。2人のフラグが立ってしまったの?! って。でも、冷静な頭で読み返すとただの形式として聞いたか、「予定ないならシフト入ってもらおう」っていう狙いがあるだけだな。
  5. バーボンがあの方の側近と連絡取り合えるほど組織の中枢に食い込んでるの、スパイとしての優秀さが改めて伝わってきて寒気がする。
  6. 安室透って、バーボン要素が入るとき瞳の色変わるよね?
  7. 「Time is money!」はラムの口癖?
  8. 一般的にビジネスメールでは件名:無題で送信するのはバカだと思うけど、犯罪組織の暗黙知はまた違うんだろうか。
  9. 工藤新一が清水寺の事件で騒がれたことをきっかけに、あの場でラブシーンを披露した蘭ちゃんにまでマスコミの目が向くんじゃないかと危惧したけど、杞憂だったみたい。
  10. 突然の見開き2ページに仰天。コナンで見開きってなかなかない。青山先生の気合いが伝わってくる。
  11. 30巻で目にした名前に、65巻越しに再会するとは。組織との最終決戦のアニメ放映前に、「集められた名探偵」がデジタルリマスターで再放送されるんじゃないだろうか。→調べたら、この事件のアニメ直前に再放送されてて笑った。大当たり。
  12. 両親が日本にいることの安心感がすごい。なんだかんだ、新一もまだ扶養される側なんだな。

FILE.6 黒ウサギ亭にて

  1. まず最近フィギュアになったシーンだwww(ここは笑うところ)
  2. バーボンが早速工藤新一について探りを入れてきてこわい。蘭ちゃんをそっちの世界に関わらせないで! ベルモットとの約束忘れないでよ!
  3. 小五郎の鼻の下の伸び具合、写真に撮って英理さんに送りつけてやりたい……。
  4. 愛娘の目の前でバニーガールの尻を触った小五郎については、安室さんが一言で言及してくれたのでOKです。この男が元刑事とは、嘆かわしい。
  5. 店員同士の会話を聞くと、ドレスこそ着ていないものの、ほとんど風俗と変わらないな。
  6. 背中にスマホを差していて、立ち上がったときとかに落としちゃったりしないんだろうか。

FILE.7 バイバイだね

  1. コナンはよくひけらかした知識に「――ってテレビ番組でやってたよ!」って添えて誤魔化すけど、バーボン(あえてバーボン)には誤魔化せてないからな!
  2. 蘭ちゃんのイチョウ柄のお財布って、フサエブランドかな? お年玉とかを貯めて買ったのかなあ。ふふ。この現場では蘭ちゃんが唯一の清涼剤だよ。
  3. その財布、トイレの前に落ちてたんじゃなくて、バーボンがスッたのでは? 工藤新一と近しい人物から情報が抜けないかと中を見たのでは?
  4. 玉子焼きにソース、目玉焼きにソース派は一定数いるから、そこからの派生か?
  5. 初見のときは、まさか哀ちゃんのお母さんと降谷さんが人物相関図で繋がるなんて! って驚愕したのを思い出した。彼女の言葉をそのままサブタイトルに持ってくるという演出がニクい。絶対記憶に残るもん。
  6. ショタにまったく興味のない私でも、幼少期の降谷零には多少庇護欲をくすぐられるよ。

FILE.8 あの女性の記憶

  1. 小五郎のゲンコツを食らうコナン、久し振りに見た気がする笑 6歳が大人の会話に違和感なく溶け込める不自然さに気付かないのが、小五郎の脇の甘さだと思う。これが全部演技だったらすごいけど。
  2. 容疑者の村上さんが鳥取弁? を話す姿にちょっとグッと来てしまった。ギャップに弱い。風俗と大して変わらない仕事とはいえ、病気療養中のお父さんのために入院費や手術費を稼いでいるのかと思うと、FILE.6の舌打ちで感じた印象も覆る。
  3. ラムが工藤新一の情報を急がせる理由が気になる。「17年前と同じ現場」事件を踏まえると、ラム自身が結構高齢で死期が近いとか??
  4. 幼少期の明美さんぎゃんかわ。このときの彼女には、まさか将来犯罪組織の一員になった妹のために銀行強盗をして、ジンの凶弾に倒れるとは想像もできないだろうな……。
  5. おそらく同年代であろう明美ちゃんではなく、そのお母さんに惚れるあたり、降谷零の業の深さを感じる。相手が人妻ゆえ、気持ちを伝える資格すら与えられないまま、深奥に沈んでいった恋心。
  6. 幼少期の降谷零のCVって誰だ?
  7. 降谷零の両親って誰だ?
  8. そういえば40巻の「イチョウ色の初恋」だったか、哀ちゃんも髪の色をからかわれたって言っていたような気がする。博士の初恋相手のフサエさんも髪を帽子で隠してたし。ハーフの子の宿命なのかなあ。子供は分かりやすい異物を排除しようとするから……。
  9. このとき「日本で生まれて日本で育った日本人なのに」と語った人間が、将来警察組織の中でも「日本の公共の安全と秩序」を守ることを目的とした部署に配属されると考えると、彼の生き様が幼少期の言葉に集約されているようで尊い。このときからすでに、彼の人生の方向性は決定されていたような気もする。公安になるために生まれてきたような人では。
  10. しかし一方で、降谷零の軸が「公安」にあるのなら、仮に、仮にだぞ、離職を強いられるような事態になったらこの人の中には一体何が残るのか? とも思う。だからね、万が一彼の根幹が揺らぐような事態に追い込まれても、彼がアイデンティティを失わないように寄り添ってくれる人間……(非公式男女の話になるので以下自重)
  11. 哀ちゃんのお母さんって30巻台ではヘル・エンジェルだのマッドサイエンティストだの酷い言われようであまりいいイメージがなかったけど、降谷零の記憶を辿ると、面倒見のいい女医さんだし綺麗なお母さんだよね。今後、宮野エレーナさんをdisったら降谷さんの怒りを買うことだけは間違いなさそうだ。
  12. お父さんは当初組織の誘いを断るつもりだったのに、お腹にいた志保ちゃんのために考えを変え、結果的に組織の犯罪に加担してしまったと思うとやりきれない。エレーナさんも、ただ夫の夢を応援したいという純粋な気持ちを伝えただけなのに。このときの両親の会話を哀ちゃんが知ったら、きっと自責するだろう。自分なんかがお母さんを選ばなければ、とまで考えるかもしれない。私は彼女にかける言葉を持ち合わせていない……。
  13. こんなIF話をしても仕方ないのだけど、お父さんがその誘いを受けなければ、宮野志保は普通の町医者の家族の末娘として生まれ、日本で育ち、ただハーフというだけの普通の18歳になる世界線もあったのだろうか、と考えてしまう。志保ちゃんが幸せに大人になる道はあったはずだ。組織に潰されてしまっただけで、確かに存在していたはずなのだ。いや、灰原哀の一ファンとしてそう願いたいだけなのかもしれない。
  14. でも組織の誘いを受けたために、宮野志保はアメリカで育ち、犯罪組織の中で地位を確立し、両親が開発したAPTX4869を復元して、姉の殺害に反抗し自らその毒薬を飲んで逃げ出した。そして、江戸川コナンと出会った。ああ……、全部繋がっている。世の中にあるのは必然だけなのか。

FILE.9 ぬかったな

  1. 資産家の、洋服店に行くための理由付けに父性を感じた。
  2. かろうじて殺人事件にはならなかったことが、この事件の唯一の救いだと思う。
  3. 「エレーナさんに会いたくて、ワザと怪我をして病院に通っていた」という微笑ましくて温度がある話、バーボンが見せる冷酷さや、安室透が見せる胡散臭さや、降谷零が見せる危うさとはかけ離れていて、人間臭さがより際立っている。彼の中にまだ、そういう人間臭い部分はあるのだろうか。
  4. 最近フィギュアになったシーンだwww(2回目)
  5. 優作さんがさらっと「緋色シリーズの沖矢昴は私でした」って告白してて笑う。
  6. 日本が誇る頭脳を持つ降谷零と、工藤新一を遥かに上回る推理力を持つ工藤優作の会話が聞きたかったのに、ここで途切れて次の話へ続いていないのが不可解。以降の事件で回想される機会があるのか??
  7. で、降谷さんはレモンとミルクどっちを選んだの?

FILE.10 同い年なのに…

  1. 苗子さんの部屋もルームウェアも、女子力がべらぼうに高くて目を剝いた。コナンの女性キャラクターの中で随一かもしれない。20代半ばだろうにツインテールが似合うのもすごい。トーストを咥えて走る少女漫画的描写にも嫌味がない。
  2. 交通部の女性警察官って制服があるのに、出勤のときもスーツを着なきゃいけないのか。肩こりそう。
  3. 私が誰も見てない、車も通らない横断歩道に来たら多分渡る。昔、残業帰りの帰路とかでは普通に渡ってた。ここで想い人の言葉を思い出して堪えられるのすごい。
  4. 元太の苗子さんの認識がひでえ。お前言うな。
  5. この話のアニメ版を小学生の交通安全教室とかで使ったら、子供らは食いつくのでは? 殺人が起きるからダメか。
  6. 学校で飼ってる動物の餌の当番って小1でも任せられるものなの? 私の母校じゃ飼育委員会があって、4~6年で当番を回していたような気がするけど。
  7. ビッチ感が漂う服って、由美さんどんな友達がいるんだ。着こなせる佐藤刑事もすごいな。
  8. ニンニク臭を気にする苗子さんが、どこまでも恋する乙女で可愛い。
  9. 秀𠮷と復縁した由美さんに、「新人ちゃんと千葉くんの仲を取り持ってやっか!」という余裕を感じる。
  10. 欠勤して寝込むほどの花粉症ってどんだけなの。恐ろしい。
  11. 「中学生にしか見えない」し、辛辣だけど真実かもしれない。童顔だと若いとき損だよね。
  12. 苗子さん……、ちゃんの涙目が庇護欲をくすぐる。こ、これはもしかして、天然ぶりっ子というやつなのでは?
  13. 由美さんが秀𠮷を言い包めるのに腐心しているようで笑う。「どうせゲームとかの名人でしょ?」などと言っていたのがつい昨日のことのように思い出されるのに。
  14. 交通部とはいえ警察官が執行人の主題歌を熱唱してると、歌詞の意味が一段と深く感じられる。そういえば、この事件の本誌連載当時は2018年でしたね。
  15. ここまでは本誌で追いかけていた気がする。

FILE.11 臨場

  1. ちゃんと手を上げて横断歩道を渡る探偵団が偉すぎる。私は同じ年齢の頃、教師が見ている場でしか実行したことがない。
  2. 探偵団をガキ共呼ばわりする由美さんの口の悪さも、元太とどっこいどっこいだった。
  3. 哀ちゃんのモノローグがそれなすぎる。「3人に言われて仕方なく」感を出しているのが憎らしい。それにしても、小1の頃なんて1秒でも早く教室に行って遊ぶことしか考えてなかったが。慣れって怖い。
  4. 苗子さんの泣き顔が痛ましい。やっぱりメインキャラクターと親交のあった人が被害者になるのは辛い。事件に遭遇し慣れていなければ、普通彼女みたいな反応するよなあ……。
  5. 一体どれだけの力を加えたら、こんなに硬貨が歪むの?
  6. 黒田管理官が出張ってくるほどの大事件なのか(ゴクリ

仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?

人間の絶え間ない高度の注意力を必要とするものがあれば、それは「作業そのものに設計ミスがある」

小耳に挟んだことはあるものの、失敗学を研究している著者の解説を読むと納得感がある。
この本で紹介されているテクニックは、すべてこの一文に集約できるのではないだろうか。
私も自分がミスしたときや周囲の人のミスを目の当たりにしたとき、個人の注意力の問題だと切り捨てるのではなく、現状の仕組みのどこに欠陥があるのか問い直す癖をつけたい。

ダブルチェックのやり方、メールの添付ファイル機能は使わない、自分の工数を把握するなど、有用なテクニックが数多く紹介されていてとても役立った。
6章の「話し言葉は一段階具体的にして復唱する」ができる人は絶対仕事ができる人だと思う。「言語化」はあらゆるビジネススキルの基礎になっている気がする。

檸檬

檸檬 (立東舎 乙女の本棚)

檸檬 (立東舎 乙女の本棚)

この話を楽しめる感性は私にはなかったらしい。
主人公が積み上げた本の塔を元の棚に戻す店員さんの手間を思って、胃がシクシクした。後始末をしてから立ち去ってくれ。

蜜柑

蜜柑 (立東舎 乙女の本棚)

蜜柑 (立東舎 乙女の本棚)

終盤にある見開きページの、蜜柑と夕暮れの橙色が美しい。
特に蜜柑が空を舞っている見開きページ。言葉が一切添えられていないのが潔くていい。