読書記録

読んだ本の感想まとめ。

日本村100人の仲間たち The HOPE

日本村100人の仲間たち The HOPE

日本村100人の仲間たち The HOPE

  • 作者:吉田 浩
  • 発売日: 2020/08/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ノンフィクション絵本と呼称すればよいだろうか。たぶん小学校高学年あたりから読める。しかし絵本と侮ってはいけない、コロナ禍に纏わる社会問題が端的に語られていて、世界情勢を数十分で把握するにはぴったり。

中学生くらいから巻末の解説が興味深く読めると思う。天王寺動物園のキリンの赤ちゃんの補足説明だけは知りたくなかった。

言葉のセンスがかなり好き。「武漢でコウモリが羽ばたくと、マンハッタンの人通りが消えた」「粗大ゴミといっしょに、パパを捨てる「コロナ離婚」が流行っています。」とか辛口でいい。

前の巻は2002年に発売されているようだ。あれからリーマンショックとか東日本大震災とか台風被害とか、日本に打撃を与える出来事はたくさんたくさんあった。満を持してコロナの年に2巻目発行ということは、2020年は世界史における転換点になるという著者・関係者の思想のあらわれなのかもしれない。