読書記録

読んだ本の感想まとめ。

探偵部におまかせください!(1)

第1話 美術室にカギをかけないで!

思いのほかしっかりした推理の組み立てと、複雑な真相が用意されていて楽しめた。ごめん、児童書だからって舐めてたかも。
しかも、事件発生から2~3時間で解決へ導くのは電光石火だし、サポートメンバーの協力で真相に辿り着けるなら、推理力は確実に小学生時代より向上しているのでは。まあ、迷推理で犯人扱いされた人にとっては迷惑だろうが。

それにしても、自分の失態を隠すために自分の作品を潰すのかあ。私にはさっぱり分からない感覚だな。
どう考えても後者の方が自己肯定感が死ぬのでは?

あと名声0とはいえ、探偵部のメンバーが計5人もいるのはかなり恵まれている方かと思う。
弱小部活青春系は、部員(予定)1~2名から徐々に仲間が増えていく過程も面白いよ。

第2話 知恵くらべはホドホドに

マナの入部のきっかけが書かれていて満足した。話の聞き手であったはずの彩音ちゃんの反応が一切分からないのは、やや消化不良だけど。
他の二人についてもいずれフォーカスするんだろうか。

しっかし、校舎付近で不審者の目撃情報が出たら、先生方はこんなにのんきではいられないはずなんだが。
少なくとも最終下校時刻繰り上げくらいの対策は取るだろうし、真剣に捜査するのは探偵部の二人より職員たちの方では? PTAも黙っていないだろうし。入部テストでしたー、だけで済む問題なのかな?
……というツッコミを児童書で入れるのは野暮なんだろうけど、先生方の裏の苦労を考えると私は胃痛がするよ。

ところで、このシリーズの実月と真琴には、今のところ一切の恋愛要素を感じないんだよね。
幼馴染の男女には目がないはずなんだけど。真琴から実月へのクソデカ感情が垣間見えないからですかね。