読書記録

読んだ本の感想まとめ。

月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 1

二人の主従兼(少しの)友人関係が疲れた心に心地いい。いずれは恋愛に発展するかもしれないけど(だってこの先一生「おかえり」って言うなら、将来的に夫婦になっておくのが一番確実だもんね)、もうしばらくは今の互助関係を見守っていたい。

元のなろうページの目次を見る限り、1章あたり1巻で、計4冊は出そうな感じ。追いかけたい。

プロローグ『早乙女さんは帰れない』

「わずか七時間での転職を果たした」このパワーワードよ。

手取り50万なら、額面62を超えるくらい? そのくらいになると何割天引きされるのか謎。使えるお金はあるのに、使い方が分からないなんて宝の持ち腐れ。

第2話『早乙女さんは育てたい』

自らをぬいぐるみで囲んで一人反省会するミオさんぐうかわ。自己肯定感が低すぎて親近感。手取り50万のバリキャリでもこんなに自責の念に駆られるなら、貧民層の自己肯定感なんて塵も同然だ。能力のある人、社会的地位が高い人はそれを正しく誇ってくれなきゃ、下々の者が馬鹿みたいだ。

第5話『早乙女さんは妹が欲しい』

これがラブコメなら主人公のお隣さんVS元後輩で三角関係が形成されるところを、急カーブで擬似姉妹に転換したので私得。挿絵で村崎ちゃんのビジュアルを出してくれたイラストレーターさんはいい仕事でしてる。

徹夜どころか翌日の昼まで延々闘ってやっと初勝利だなんて、運がいい悪いというより何かに祟られているのでは?

あとプレイヤーのうち3人は20代後半と思われるけど、趣味ならともかく人付き合いで徹夜だなんて若い。体力ある。

第8話『早乙女さんは逃げない』

ラノベにしては重たいトラウマが引きずり出された。ようやく、ミオさんの深い人間不信の原因を知った。「みかちゃん」の言葉の端々から、ミオさんに対して無意識にマウントを取っていたことが伝わってくる。「ぼっちの子を孤独から救ってあげる自分」に酔っていたのでは。

標的になるのが怖くて縁を切った、そこまでは理解できる。でもそうやって裏切った相手に同窓会の案内を送ったり、仕舞い込んでいた盗品を主人公に押し付けて解放感に浸るのは分からない。

こういうタイプが近くにいると、ヒ素を每日の食事に混入されて数年かけてじわじわゆっくり殺されるみたいに、気付かない程度のスピードで心に負荷がかかりそう。

第9話『早乙女さんにオカエリナサイ』

ヒロイン視点好き。「みかちゃん」を恨むどころか、諦念すら抱いていることに泣いて、あーちゃんが原型を取り戻して彼女の手の中に戻ってきたことにまた泣いた。失くした当時は、今生の別れかと思って泣いたかもしれない。松友が有能すぎる。

第10話『早乙女さんに、おかえり』

ラストのミオさんの笑顔が極上で、イラストレーターさんも有能すぎる。守りたい、この笑顔。(正直主人公の笑顔カットはいらねえ)(最低)

あとおっぱいは何カップですか。

閑話『早乙女さんは逃さない』

これは主人公の姉妹がいずれ登場するフラグと考えてよろしいので? ミオさんとの絡みが読みたい。